「麻生さんは森友文書の改竄問題が発覚したとき、いったんは引責辞任の腹を固めた。しかし、総理から“政権を支えてほしい”と懇願されたから、これまで泥を被って大臣の座にとどまってきた。
改竄問題の省内調査の結果が出る前に福田を切れば、責任を負う次官がいなくなり、大臣の麻生さんが引責辞任するしかなくなる。総理を守るためには次官の辞任を引き延ばすしかなかった」
「福田更迭」を主張した菅義偉官房長官は全責任を麻生氏に被せる言い方をした。
「任命権者である財務大臣がきちんと対応していくべき話だ」
官邸はバラバラだったのだ。
※週刊ポスト2018年5月4・11日号