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2018.04.25 15:59  週刊ポスト

Vシネマ界の鬼才・城定秀夫監督 低予算作品が持つ強み

Vシネを100本撮った監督が語る

 これまで多くの女優が出演してきたVシネマは、1989年に東映が発売を開始したオリジナルビデオの略称。そんなVシネマを100本も手がけてきたのが城定秀夫監督だ。Vシネマを知り尽くした城定監督が、Vシネマについて語る。

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 Vシネマの世界で仕事をするようになったきっかけは、単純にピンク映画が好きだったから。学生の頃は、ロマンポルノの名作などを週替わりで上映していた亀有名画座(1999年閉館)とかによく通っていましたね。

 その熱が高じて独立系のピンク映画で活躍していた関根和美監督の現場に出入りしはじめて。当時は低迷していたピンク映画業界を“ピンク四天王”(サトウトシキ、佐藤寿保、瀬々敬久、佐野和宏)たちが再び盛り上げようとしていた時代だったので、撮影の機会には恵まれていましたが、稼げたとしても月2万~3万円の世界。とてもじゃないけど映画一本では食えなかったですね(笑い)。

 若いときはトガっていた部分もあったので、「ちゃんとしたドラマを作りたい」みたいな気持ちもありました。ただ、エロにニーズがある以上、そこはないがしろにしちゃいけない。

 作家性が強かった“四天王”の作品にも身近に接していたからこそ、彼らの後に監督としてやっていくためには、「自分が表現したいものよりも、商業的なバランスが大事」という意識は初めから持っていたような気がします。限られた予算、スケジュールのなかでいかにオーダーに応えるかというのが、監督としての腕の見せどころだと思っています。

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