時間制運賃は観光地の周遊など距離制では対応できない場合に備えたもの。定額運賃は空港への走行、大規模イベントの開催期間中の鉄道の駅などとの間の走行など特別な場合で、距離制運賃で5000円以上掛かる距離を超える間の走行に対応するものです。
ご質問では大雪でストップしたら、メーターを止めろとのことですが、それでは本来の時間距離併用運賃が減額することになります。渋滞中の運賃が惜しいのなら、下車できます。国民の公的な交通手段であるタクシー業者の健全な経営のためには渋滞中にメーターが上がっても、やむを得ないと諦めるしかありません。
【弁護士プロフィール】竹下正己(たけした・まさみ):1946年、大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年、弁護士登録。
※週刊ポスト2018年5月25日号