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2018.05.19 08:24  日刊SPA!

『孤独のグルメ』原作者が明かした主人公誕生秘話。なぜ井之頭五郎は腕っぷしが強い設定になったのか? 

『SPA!』で不定期連載されていた漫画『孤独のグルメ』。スライドを交えながら、制作秘話を明かす久住さん(中央)。大学時代に文庫版を初めて手に取ったというオカヤさん(右)

『週刊SPA!』創刊30周年記念のスペシャルイベントしてLOFT9 Shibuyaで開催する「SPA!フェス」がいよいよスタートした。

 さまざまなジャンルで活躍する『SPA!』新旧連載陣によるスペシャルイベントのトップを飾るのは「孤独のグルメナイト」。ドラマのシーズン7が放送中でファンの熱気も高まるなか、原作者の久住昌之さんと、『いのまま』『おあとがよろしいようで』『すきまめし』などの食漫画で知られる漫画家・オカヤイヅミさんによる「ひとりめしの魅力」をテーマにしたトークセッション、『孤独のグルメ』に関するクイズ大会、さらに久住さん率いるスクリーントーンズNANOによるミニライブと盛りだくさんの内容で開催された。

 世界中に多くのファンを持つ『孤独のグルメ』の世界観を作り上げた久住昌之さん、そして食をテーマにした漫画で活躍するオカヤさん。オカヤさん自身も大学時代に漫画『孤独のグルメ』と出会って以来、漫画、ドラマ版をチェックしてきた根っからのファンということで、今回のトークセッションが実現した。

「ボク自身は少食だから、たくさん食べられる人を書きたかった」と主人公・井之頭五郎誕生秘話を明かす久住さん。昨年亡くなった、作画の谷口ジローさんが格闘漫画(『餓狼伝』)手掛けていたことから、迫力ある格闘シーンを盛り込むと面白いと編集者が考え、腕っぷしが強いという設定が生まれたという。さらに緻密な描写で世界的に高く評価される谷口さんが「風景や食べ物の描写だけで1日かけていた」というエピソードを紹介。会場からは驚きの声があがった。

 一方、「はじめて読んだ大学生のころは一人で外食する機会があまりなかった」というオカヤさんが特に印象に残っているのが、子供の頃から家族で通っていたという池袋のデパート屋上のうどん回(新装版 第16話)。「絵がきれいなので、知っている風景が出てくるとうれしかった。『あのサボテン屋がある!』って」と思い出を語った。

 1994年の誕生以来、独特の世界観から知る人ぞ知る名作漫画として愛され続けてきた『孤独のグルメ』が一挙に知名度をあげたのは、2012年のドラマ版のスタート。「プロデューサーが、どうしてもドラマ化したいと文庫本をいろいろなテレビ局関係者に配り続けて説得した結果、テレビ東京で実現することになりました。あの情熱はすごかったです」と久住さん。深夜帯のドラマとして異例のヒットとなり、現在はシーズン7を放送中。「夜食テロ」という言葉がSNSから拡散し、流行語となったのも記憶に新しい。オカヤさんも「今は動画サービスから過去のシリーズも見れるので、流しながら仕事をする」と話す。

◆ドラマを彩る名曲を生演奏

 ファンにはたまらない裏話続出に大いに盛り上がったトークセッション。会場が熱気に包まれるなか、続いて久住さん率いるスクリーントーンズNANOが登場。ドラマを盛り上げるおなじみのナンバーが演奏された。

 ファンにはたまらない貴重な生演奏に会場のボルテージは最高潮。イベントは盛況のうちにフィナーレを迎えた。

<取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/山田耕司>

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