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五木寛之・弘兼憲史・下重暁子・小田嶋隆、各氏の「孤独論」

「孤独本」が大ブーム(AFLO)

「孤独との付き合い方」に関する書籍が相次いでベストセラーになっている。不安を抱く中高年が多いことの裏返しだろう。ただし、孤独とは「人を遠ざけること」ではない。

「ひとりが当たり前」と開き直り、周りの人々を頼らなくなれば気持ちに余裕が生まれる。それが家族や友人との関係にいい影響をもたらすことは少なくない。コラムニストの小田嶋隆氏がいう。

「私の場合、2人の子供は独立してしまったので、いまは嫁さんと2人きりです。でも、無理に一緒の時間を作ろうとはしません。旅行には別々で行くし、遊びに出かけるのも単独行動です。家で一緒にいる時も、なるべく没交渉を心がけています。

 どんな夫婦でも、ずっと顔を突き合わせているとお互いの細かな部分が気になってしまうもの。あえて“余計なコミュニケーション”を持たないことも大事なんです。おかげで夫婦仲は良好ですよ」

 この意見に、『弘兼流「ひとり力」で孤独を楽しむ』の著書がある漫画家の弘兼憲史氏も賛同する。

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