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角居勝彦調教師 レース敗北後の騎手言い訳をどう読み解くか

角居勝彦氏がレース後の”言い訳”について説明する

「調教評価」「レースへの期待」と調教師コメントの意味合いについての回は大反響をいただいた。調教師・角居勝彦氏の週刊ポストの人気連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」より、今回はレース後のコメント、つまり言い訳の検証をお届けする。

 * * *
 前の2つ(「調教評価」「レースへの期待」)とは違って、レース後はまずジョッキーがコメントします。重賞などで勝った場合は、「強い馬です」「精神的に成長した」から「僕は乗っていただけです」まで、これでもかというほど誉めまくります。

 問題は勝てなかったときです。「しまいが甘くなった」「今日は周りが強かった」「返し馬からテンションが高くて」「時計が速すぎた」「ペースが遅かった」、「揉まれてやる気をなくしたようだ」……何かを言わなければいけないから、聞き慣れた紋切り型表現が多くなる。それを聞くと、「まあ、そういうことか」と納得するしかない。陣営としては、ここまではご愛嬌と捉えられます。

 しかし、レース直後の興奮状態のせいか、ジョッキーの本音が吐露されるときも多いのです。

「わからない」「ショックです」──人気を集めたにもかかわらず掲示板にすら載らなかったときに案外よく見かけるこの2つのコメントは、前出のものとはちょっと異質です。

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