◆老若男女にウケる
所属事務所の先輩である、ピン芸人・永野(43才)はサンドウィッチマンのファン層の厚さを実感するという。
「子供たちからの“いつもありがとう”“元気をもらってます”という絵付きの手紙が事務所のトイレに貼られているんですよ。子供にとってふたりはヒーローみたい。そんな手紙を眺めていると、リラックスできず、便が出にくくなりました(笑い)」
共演も多いバイきんぐの小峠英二(41才)は、幅広い世代から支持される理由をこう分析する。
「ネタがわかりやすいんです。コンビニやファストフード店での出来事の設定など、老若男女、どの年代の誰が聞いてもわかる内容を心がけて作っているのだと思います」
ファンレターをキチンと返すなど、ファンとの距離の近さも有名だ。
「とにかくファンを大切にしている。1回目のライブから欠かさず通っているファンがいるんですが、毎回、客席で立ってもらい、皆さんに紹介しています。伊達くんはその人をファン代表として、結婚式に招待したんですよ」(関根)
芸能界の先輩たちからも愛されている。2012年、伊達に第1子が生まれた際には、さまぁ~ずの大竹一樹(50才)や上沼恵美子(63才)など150人からお祝いが届いたというから驚きだ。
◆仲よしコンビ
ひと昔前まではダウンタウンのようにお互いの電話番号すら知らないというコンビが主流だったが、時流は変わってきたという。
「富澤さんは伊達さんが忘れてきてもいいように、携帯の充電器を持ち歩いているそうです。伊達さんは伊達さんで、おいしいものを見つけたら、富澤さんの分も買うなど、相方愛が半端ない。おぎやはぎ、さまぁ~ず、博多華丸・大吉など今、人気があるコンビは皆、仲がいい。世知辛い世の中、みんな疲れている。せめてテレビを見るときは、和気あいあいとしたコンビを見て楽しい気持ちになりたいのだと思います」(ラリーさん)
ナイツ・土屋はテレビに映らない普段のふたりの様子をこう明かす。
「楽屋での富澤さんのテンションは伊達さんがいる時といない時で全然違う。いるとキャッキャッしてるのに、いない時は奥さんとメールばかりしている。あの人は伊達さんと奥さんがいないと生きていけないんです(笑い)」
関根は仲のよさが生む、ネタの精度の高さを指摘する。
「仲がいいと稽古を多くできるし、毎日の反省なども綿密にできるので、悪いところがすぐに改善される。つまり仲が悪いコンビよりずっと伸びしろが多いんです」