ビジネス

スバル新型フォレスター 燃費の悪いハイブリッドを出す理由

ハイブリッドモデルが加わったスバル新型「フォレスター」

 スバルがグローバル戦略車と位置づける看板車種「フォレスター」。その新型モデルの先行予約が始まっている。5代目となる今回、スバルが誇る水平対向エンジンと電動技術を組み合わせたハイブリッドを搭載したモデルが加わることで注目されているが、一体どんな性能なのか。モータージャーナリストの鈴木ケンイチ氏が解説する。

 * * *
 スバルの人気SUVである「フォレスター」。その新型モデルの先行予約が5月18日よりスタートしています。今度の新型モデルは、クルマの骨格となるプラットフォームに、新世代の「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」が採用されており、先代モデルよりも、より一層、ハイレベルな走りの良さが期待できます。

 もちろん「ぶつからないクルマ」を支える技術である運転支援の「アイサイト」も最新バージョンが搭載されており、「走りの良さ」と「安心」というスバルらしさがしっかりと備わったモデルです。

 その新型「フォレスター」で気になるのがハイブリッド・モデルです。

 今回のモデルでは「Advance」というグレードには「e-BOXER」と呼ばれるハイブリッドが搭載されています。基本モデルは2.5リッターの水平対向エンジンですが、ハイブリッドは2リッター水平対向+モーターとなっています。そのハイブリッドはどのようなものなのでしょうか?

 発表されている燃費性能を見ると、ハイブリッドの燃費はJC08モードで18.6km/l。新しい燃費測定基準のWLTCモードは14.0km/lとなっています。2.5リッターのガソリン・モデルは、JC08モード14.6km/l、WLTCモード13.2km/lよりも優れていますが、あまり大幅な燃費性能アップというわけではありません。それどころかWLTCモードの郊外モードや高速道路モードでは、若干ハイブリッドの方が燃費が悪かったりします。

 その理由は、スバル独自のハイブリッド・システムにあります。スバルのハイブリッドの特徴は、使っているモーターが小さいこと。なんと10kW(13.6馬力)/66Nmのモーターが1個しかありません。プレスリリースを見ると、あくまでも「パワーアシスト」のためのものとしか書かれていません。

関連記事

トピックス

旧統一教会は今後どう動くのか(時事通信フォト)
解散命令を受けた旧統一教会 「自民党への復縁工作」もありうると鈴木エイト氏指摘、教団と議員の関係を示す新情報リークの可能性 石破首相も過去に接点
週刊ポスト
藤川新監督(左、時事通信フォト)の船出とともに、名物商店街にも大きな変化が
阪神「日本一早いマジック点灯」のボードが電光掲示板になっていた! 名物商店街が今季から「勝った翌日に減らす」方式を変更 貼り替え役の店長は「ようやく解放される」と安堵
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン
公開された中国「無印良品」の広告では金城武の近影が(Weiboより)
《金城武が4年ぶりに近影公開》白Tに青シャツ姿の佇まいに「まったく老けていない…」と中華圏のメディアで反響
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
林芳正・官房長官のお膝元でも「10万円疑惑」が(時事通信フォト)
林芳正・官房長官のお膝元、山口県萩市の元市議会議長が“林派実力者”自民党山口県連会長から「10万円入りの茶封筒を渡された」と証言、林事務所は「把握していない」【もうひとつの10万円問題】
週刊ポスト
本格的な活動再開の動きをみせる後藤久美子
後藤久美子、本格的な活動再開の動き プロボクサーを目指す次男とともに“日本を拠点”のプラン浮上 「国民的美少女コンテスト」復活で審査員を務める可能性も 
女性セブン
24時間テレビの司会を務めた水卜麻美アナ
《水卜アナ謝罪の『24時間テレビ』寄付金着服事件》「まだ普通に話せる状況ではない」実母が語った在宅起訴された元局長の現在
NEWSポストセブン
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン
スシローから広告がされていた鶴瓶
《笑福亭鶴瓶の収まらぬ静かな怒り》スシローからCM契約の延長打診も“更新拒否” 中居正広氏のBBQパーティー余波で広告削除の経緯
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・HPより 写真はいずれも当該の店舗、スタッフではありません)
《丸ごとネズミ混入》「すき家」公式声明に現役クルーが違和感を覚えた点とは 広報部は「鍋に混入した可能性は著しく低い」と回答
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
NEWSポストセブン