ちなみに、女性2もまともではなく。「この『バチェラー』でうまくいかなくとも、いつか私を日本から探し出してくれる」や「バチェラーと結婚できなかったら、私は一生結婚しない」といった狂信的な発言をしている。
当初は、民放バラエティ的なスタジオトークに辟易としていた。しかし、回を重ねていくうちに楽しみに。『シーズン2』の女性陣を見て、今田、藤森が感想を述べる。両人のコメントに僕は大いに共感する。2人が話すことは、男性の大多数が思う女性の捉え方だろう。それに辛辣なツッコミを入れるのが指原だ。
参加者のひとりに「付き合った人をダメ人間にしちゃう、私が甘やかしてしまうから」と語る女性がいた。今田はその女性を推しメンとしてプッシュ。対して、指原は「けどこれって“私は愛情が深い女です”とアピールしている自虐風自慢ですよね」とツッコミ。
番組の恋愛サバイバルが進み沖縄に移動した一行は、バチェラーとのツーショットタイムを争うビーチフラッグに挑戦。勝者となった女性は過剰に喜びをアピールする。その様子を見て「勝って喜びすぎる姿って女性らしさがないですよね」と指原は評する。
その直後、番組開始直後からバチェラーの本命だと思われた女性がドロップアウト。男性の理想を体現する純粋なタイプだったので、「本当にいい子のままいなくなったね」と藤森。そして「だー違う、あざといのにな」と顔をしかめる指原。「違うよ違う、バチェラーにふられたときに涙も見せなかったじゃない。そんな健気ないい子だよ」と今田。この意見の相違に、指原は「ケンカします?」と鼻息を荒くする。
上記のような、指原による女性目線での解説。これが『シーズン2』の魅力を最大限に引き出す。非現実な婚活サバイバル『バチェラー』を小気味よく裁き、ラグジュアリーで浮世離れしたサバイバル空間と、現実とのパイプ役を果たす。
当初は、指原の解説により面白さが説明的になった『シーズン2』は、『バチェラー1』と比べ、退化したと見ていた。しかし嫌いだった解説が段々とクセになってくる。指原の解説を求めている自分がいる。こんな心変わりは、サッカー日本代表戦で居酒屋解説をする松木安太郎以来、2度目。まぁ、指原の方が比べてものにならないくらい理性的な解説なんだけど……。
『バチェラー・ジャパン シーズン2』は、今現在(2018年6月7日)6話目まで配信している。女性陣も20名から5名にまで絞られた。今後も海外デート、バチェラーの両親との面談、そして女性陣のケンカと魅惑の展開が続くだろう。なにかと話題が尽きない『バチェラー』、ゆえに話のネタにもなる。そういった意味でも見て損はしないコンテンツだと思う。