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2018.06.15 12:00  たまGoo!

反抗期がない子どもは将来不安!?反抗期の必要性について

反抗期がない子どもは将来不安!?反抗期の必要性について


最近、「10代のころに反抗期がなかった」と答える大学生、あるいは「自分の子どもには反抗期がなかった」と答える保護者が増えているそうです。一般的には10代半ばに訪れるとされる「第二反抗期」は自立への第一歩ともいわれ、「反抗期がないとうまく自立ができないのでは?」という懸念もあります。反抗期の必要性と、子どもに反抗期がないと思ったときの保護者の対処法について考えてみましょう。

人生で2度訪れる反抗期は成長の証

親をはじめとする周囲の人の意見に、反抗的な言動を取る「反抗期」。一般的に大人になるまでに、子どもには2度の反抗期が訪れるといわれています。2歳ごろに訪れるのが、イヤイヤ期ともよばれる「第一次反抗期」。そして、10代前半に訪れるのが「第二次反抗期」です。第一反抗期は自我の芽生え、第二反抗期は自立への一歩とされ、成長するうえで大切な時期とされています。

第二反抗期は子どもが自立するための第一歩

第二反抗期はちょうど思春期とよばれる時期と重なります。この時期の子どもは親や学校の先生のいうことに抵抗するようになったり、そっけない対応になったりすることが多くなります。親と一緒にいることを嫌がったり、おしゃれに気を遣うようになったりし、親から見れば「これまでと変わってしまった」と感じてしまうでしょう。第二次反抗期はまさに子どもが「これまでと考え方を変える」時期。今まで受け入れることができたものが受け入れられなくなり、拒否反応を起こしてしまうのです。
こうした時期を経て10代後半になると、自分自身や周囲の大人を客観的に見ることができるようになり、これまでの拒否から受容へと心情が変化します。このころには第二反抗期も終わりをつげ、子どもは大人に近づいていきます。第二反抗期は自立への助走期間といえるでしょう。

大学生の過半数が「反抗期がなかった」

第二反抗期は子どもの成長過程で欠かせない時間ですが、最近は「反抗期がなかった」と答える人が少なくありません。また、「ウチの子どもには反抗期がなかった」と考える親もたくさんいます。NHKのEテレが行った調査では、大学生300人のうち54・7%が「反抗期がなかった」と答えたそうです。反抗期がないことは一見、「子育てがラクそうでうらやましい」と思われがちですが、そのような子を持つ親の中には「反抗期は成長過程で必要な時期。反抗期を経ないと自立できないのでは?」「反抗期がなかった反動が大人になってから来るのでは?」といった心配の声もあがっています。

子どもに「反抗期がない」と思ったら…

反抗期に相当する10代前半から半ばの子どもに反抗期がなければ、本当に大人になってから苦労するのでしょうか? 子どもが態度で反抗心を表現しない性格だったり、うまく自分の中で反抗する気持ちを消化していたりということもあります。親と子の意見がうまく一致し、反抗する必要がない場合もあり、一概に「反抗期がないと将来が不安」とはいえません。しかし、「子育てがラク」と手放しで楽観視はできません。親は子どもとの関わり方を再点検する必要があります。

再確認しておきたい親の関わり方

ふだん、子どもとどのように接しているでしょうか? 「反抗している様子がうかがえない」と思ったら、以下のような関わり方をしていないかチェックしてください。

子どもに我慢をさせすぎていないか。

子どもに葛藤させず、なんでも思い通りにさせすぎていないか。

子どもに無関心すぎないか。

子どもに干渉しすぎていないか。

子どもの意見に耳を傾けているか。

1~5はお互いに矛盾するところもあり、混乱してしまいそうですね。しかし、大切なのは「正解」を目指すのではなく、振り子のように一方に偏ってしまったらもう一方に戻すことを意識することです。そして子どもと関わりを持つことが大事なことではないでしょうか。1~5のような極端な関わり方は子どもから反抗する心や機会を奪い、自立への芽をつまんでしまうことにつながります。また、親に対しては反抗的な言動を見せることはなくても、別のところで反抗的になっている可能性もあります。

ヘリコプターペアレントが自立を妨げる

「反抗期がない子ども」が増えていることと、無関係ではないと思われるのが「友だちのような親子」の増加。反抗期を経て、自立へと向かう10代後半から20代前半になると子どもと親の距離は少しずつ広がっていきます。しかし、最近は自立の時期を迎えても「親のアドバイスに従う」「困ったことがあると親を頼る」といった人が以前より増えているそうです。

成人しても、親と子の距離感が近い背景には、「ヘリコプターペアレント」とよばれる親の関わり方があると考えられています。「ヘリコプターペアレント」とは、ヘリコプターが上空で待機するように、本来なら自立するべき年齢の子どもを見張り、何か問題が起きると介入してくる親のこと。極端に過干渉というわけではなく、友だちのような一見“良好な”親子関係を築いている親でも、ヘリコプターペアレントになる可能性はあります。このような親に育てられた子どもは、自立の糧となるような経験や思考を手に入れることができないまま、大人になってしまう恐れがあります。

反抗期がない子どもの自立を促すには

反抗期がないように見える子どもは自立が難しいのでしょうか? そんなことはありません。子どもとの関わり方を見直すとともに、子どもに判断をまかせたり、自分の気持ちを表現させたりすることを心がけることで、子どもの自立を少しずつ促すことができます。

子どもの意見やタイミングを大切にする

子どもが何かをしようとするときに先回りしたり、子どもの行動を親が管理したりすることは控えましょう。子どもが自分で考え、行動する機会を奪ってしまいます。何かを選んだり、決めたりするときは子どもの意見に耳を傾けましょう。また、宿題をいつするのか、お風呂はいつ入るのかなどのタイミングも、子ども自身が判断するように促します。親としては思うように子どもが動いてくれず、歯がゆく思うこともあるでしょう。しかし、子どもが自分で考えて行動し、やり切る経験を一つずつ積み上げていくことが大切なのです。

子どもの考えを引き出す働きかけをする

「~しなさい」「~してはダメ」という言葉を頻繁に使っていると、子どもに親の考えを押し付ける傾向が強くなります。「私はこう思うけど、あなたはどう思っている?」と親の考えを提示しつつ、子どもの意見を引き出す働きかけを意識すると、子どもに自分で考えるよう促すことにつながります。自分で考える習慣をつけることは、自分自身を客観的に分析したり、ゴールを設定して目指したりする力につながります。親自身が子どもにどう接しているか振り返りながら、子どもの考えに耳を傾けてください。

おわりに

子どもが自立するうえで、反抗期は重要な時間です。「反抗期らしい兆候がない」となると、子どもがうまく大人になれるか不安になるでしょう。しかし、親自身が子どもとの関わり方をチェックしながら、子どもの自立を促す働きかけを意識すれば、必要以上に恐れることはありません。「いつか子どもは親の元を離れていくもの」という、当たり前の事実を心の中にとどめながら、子どもと接してください。

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