それでもチームが勝つためにゴールを死守し続けた。
「代表には(川口)能活さん、楢崎(正剛)くんがいたので、ほとんど試合に出られない。いつも『2人ともミスしろ!!』って思ってました。シドニー五輪代表で予選を戦っているときはスタンドで見ているしかなく、トルシエに『帰らせてくれ』って直訴して喧嘩しましたね。三番手として学ぶ気はなかったです。それでも続けないと、ステップアップできないこともわかっていましたが……モチベーションの維持は難しかったです」
現在の日本代表について「あまり見てないですが、ただ頑張ってほしいですね」と言葉少なに語るその顔は、もう政治家のそれだった。
■つづき・りょうた/1978年4月18日生まれ、奈良県出身。GK。長崎の国見高校からガンバ大阪に入団、浦和レッズではAFCチャンピオンズリーグ優勝に貢献。長らく日本代表に選出されたが、W杯は不出場。現さいたま市議会議員。代表キャップ数6。
※週刊ポスト2018年6月22日号