ちなみに巻きずしの季節メニューとも言える「恵方巻」の購入率も全地域内で近畿圏が48.3%と第一位。以下、中京圏38.5%、北海道32.7%、首都圏31.6%の順となっている。購入率No.1の大阪でも購入率が過半数まで届いていないというあたり、いまだ生活に密着したものになっているかどうか微妙なところだ。
にぎりずしは、中京圏の2位にランクイン。北海道、首都圏、近畿でも3位に入り、全地域で3位以内に入賞と安定した人気を見せつけた。
その他の品目を見ると、上位はすべて揚げ物とすし類で構成されている。揚げ物は油の処理が厄介で、すしは酢飯を作るのが面倒。「惣菜購入時の選択基準」としてはおいしさ>価格>メニュー>消費期限>栄養バランスの順となっていたが、実際のところはコロッケのように作り手の負荷を軽減できるメニューが上位に入っているとも考えられる。
少子高齢化、人口減少などどこ吹く風……とまで言っては言いすぎかもしれないが、外食はリーマンショックや東日本大震災で消費が落ち込んだものの、2014年には2007年のレベルに回復。その後も順調に伸びている。内食も10年前に30億円市場だったところから約2割の伸び。中食(惣菜)に至っては、この10年で約26%伸びている。東京五輪に向けて、飲食店もオープンラッシュが続く。どんな場面でも「食」は元気の素なのだ。