グラビア

久保恵子、皆藤愛子、高見侑里 きれいなお天気お姉さん図鑑

『KUBO’K』(ぶんか社)より 撮影/藪下 修

 日本の「天気予報」の歴史を振り返ると、明治時代まで遡る。1875年に気象庁の前身である「東京気象台」が設立され、気象観測が開始。その9年後、日本初の天気予報が発表された。

 そして1953年、天気予報は初めてテレビ放映される。1963年には、日本気象協会からNHKに出向した大塚龍蔵氏が初の“お天気専門キャスター”に就任。その後、天気予報はニュースの定番ラインアップの1つとなったが、読み上げるのは男性キャスターが多かった。

 転機が訪れたのは、1993年だった。女子アナウオッチャーの丸山大次郎氏が説明する。

「NHKの『おはよう日本』で、初の女性気象キャスターである折坂章子アナが登場。そして同年、当時まだ現役の上智大生だった久保恵子がフジテレビの『FNNおはよう!サンライズ』で爆発的人気となりました。

 その流れを受け、後継番組の『めざましテレビ』で芸能事務所セント・フォースの角田華子を抜擢して人気に。2代目の吉田恵もブレイクしたことで『セント・フォース=お天気キャスター』の関係が形成された」

 そして、ここから「お天気お姉さん」はアイドル化していく。

「めざまし3代目の高樹千佳子、4代目の皆藤愛子も人気となり、お天気お姉さんは、この頃から“綺麗な女子大生”というイメージから、芸能界の登竜門へと変わりました。お天気キャスターは番組の“顔”であり、タレント性を求められることがスタンダードになったのです」(同前)

●久保恵子(くぼ・けいこ)/1972年、神奈川県生まれ。上智大在学中に「ミスソフィア」に選ばれ、『FNN おはよう!サンライズ』(フジテレビ系)の元祖・お天気キャスターに抜擢。現在は薬剤師として働きながら芸能活動を続けている。

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
“もしトラ”リスクも…(写真/AFP=時事)
【緊迫する中東情勢】イラン・イスラエルの報復合戦、エスカレートすれば日本にも影響 “もしトラ”リスクが顕在化
週刊ポスト