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ウザい「インスタ蠅」から脱出した銀行員の物語

 SNS、とくにInstagramでは、仲根のように仕事が充実し、反応を気にしなくなったら逆に「いいね!」が増える、逆転に見える現象は「Instagramで人気がある投稿の傾向と重なります」と、ITジャーナリストの高橋暁子さんはいう。

「俳優やタレントなど仕事としてSNSを利用しているならともかく、仕事や生活が充実している人の場合、SNSへ熱心に写真を投稿することはありません。でも、そういう人たちが仕事や生活のなかで『いいな』と思って撮った写真は支持を集めています。

 とりわけInstagramで人気が高いのは、そういう余裕があって自然で素敵な瞬間に撮られた写真です。他人のものを借りてまで頑張って撮られた写真は、見る人にも力の入った無理している感じが伝わります。だから、『いいね』を意識しない、仕事が充実している人のInstagramが人気を集めるんです」

 仲根のように、悩みながら現役で働く人たちを応援したいと『最強伝説(さいつよでんせつ) 仲根』と、みずほ銀行がコラボレーションをしている。みずほ銀行は、現役世代に仲根を通してどんなことを伝えたいのか。

「みずほ銀行は現役世代の『中長期的な資産形成』を応援しています。サラリーマンの人生設計において、若いうちから少しずつ資産形成に取り組むことが大切だからです。一方で、毎日仕事で忙しく過ごしている現役世代は、将来についてゆっくり考えている暇もありません。加えて、資産運用は『難しくてわからない』、『損をするかもしれないから怖い』等のネガティブイメージがつきまといます。そんな現役世代に向けて、この作品を通じて、少しでも資産運用に興味を持ってもらい、将来の自分に向けて、今、ほんの少し努力すること、前向きな一歩を踏み出すことの意味を訴えていきたいと考えています」(みずほ銀行個人リテンション推進部担当者)

 スマホが生活と切り離せなくなったように、SNSもいまや日常生活の一部となった。「未来を見据えたインスタ」に目覚め、仕事やプライベートに積極的に取り組んでいる仲根を見ていると、将来の自分に向けて「リアル(今)」を充実させることが、「インスタ蠅の罠から飛び出す」方法なのかもしれない。

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