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2018.06.25 07:00 週刊ポスト
梅雨特有の病、アレルギー性肺炎で最悪の場合死に至る

梅雨が不調を招くことも
梅雨入り以降、咳と37℃台前半の微熱が2週間以上続いている。市販の風邪薬を飲んでみたが、症状はなかなか改善しない──そうした症状が続く場合、「梅雨」特有の病かもしれない。呼吸器やアレルギーの疾患を専門とする池袋大谷クリニック院長・大谷義夫医師が指摘する。
「咳に微熱、息切れなど、ただの風邪に思える症状であっても、2週間以上長引く場合は『夏型過敏性肺炎』の可能性があります。トリコスポロンというカビを吸入して発症するアレルギー性の肺炎です。気付かずに放っておくと慢性化、重篤化して呼吸不全や、肺繊維症といって、酸素と二酸化炭素の通り道となる肺の繊維組織を硬直化させるリスクまであります。そうなると、最悪の場合死に至るケースもある。
厄介なことに、内科医でも夏風邪やマイコプラズマ肺炎と間違えやすく、診断をもとに抗生剤を処方されても症状は改善しません」
梅雨の時期はカビが繁殖しやすいため、発症のリスクは高くなる。その“感染源”は自宅にあることが多いという。千葉大学真菌医学研究センター准教授・矢口貴志氏が解説する。
「トリコスポロンは、気温20~30℃、湿度60%以上が繁殖しやすい条件になります。木材や水回りを好むカビなので、木造家屋に住んでいる人や、脱衣所や洗濯機置き場、お風呂場、台所といった場所が要注意。とくに『換気をしない』『トイレの便座の蓋を閉めない』『浴槽の蓋を開けっ放しにして残り湯を溜める』などを梅雨時にしていると、菌の繁殖を助けることになります。『寝汗を吸った枕や布団を、そのまま押し入れに入れている』のも菌の温床となりかねません」
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