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空前の「メダカ」ブーム、価格高騰の背景に品種改良と希少性

2018.07.09 07:00

 メダカといえば、小川や田んぼのそこかしこで捕れ、買っても1匹十数円だったもの。ところが最近は、1匹

 メダカといえば、小川や田んぼのそこかしこで捕れ、買っても1匹十数円だったもの。ところが最近は、1匹1万円以上もする“高級メダカ”が登場するほどのブームになっているとか。なぜ、これほど人気が上がったのか? 知られざるメダカの世界を紹介しよう。

 メダカはサンマやサヨリと同じ「ダツ目」。ホームセンターや熱帯魚店などで、観賞用または熱帯魚などのエサ用として販売されている。一方で、野生のメダカは、1999年に環境庁(現環境省)により、絶滅危惧種に指定されている。

 今年5月、愛媛県松山市内のメダカ販売店から1匹1万5000円の高級メダカ「ブラックダイヤ」を48匹・計72万円相当を盗んだとして、40代の男が逮捕された。

「ブラックダイヤは、黒い体に青いラメが入った珍しいメダカ。田んぼや小川にいる野生のメダカとは異なり、品種改良で生まれたものです」とは、日本メダカ協会理事で、「めだか夢や」店主の馬場浩司さんだ。

 ここ最近、観賞用メダカの品種改良が盛んに行われるようになり、現在メダカの種類は約500~600種に。さらにその数は年々増え続けているという。

「メダカというと、体長約3cm程度の茶色や黒っぽい色の魚をイメージされるかたも多いかもしれませんが、ニシキゴイのように美しい模様を持ったものや、ダルマのようにお腹がふっくらした体形のものなど、自然界では見られないさまざまな色や形のメダカが誕生し、人気となっているんです」(馬場さん、「」内以下同)

◆人気の品種は「楊貴妃」や「幹之」

「ぼくがメダカを飼い始めた12年前は、正直、同僚にメダカを飼っているのを告白するのが恥ずかしいぐらい、飼っている人は少なかったんです。しかし、ここ3~4年で確実に飼育者数は増えています」

 そもそもメダカは、熱帯魚のような専門的な設備は必要としない。水槽とカルキを抜いた水道水があれば飼え、エアポンプなども必要ない。初期投資が少なく、自宅で気軽に飼えるのが魅力だ。

 しかも繁殖も簡単なため、前述のように品種改良が進み、熱帯魚のように美しい外見も楽しめるようになってきた。

「自分で品種改良をしたメダカをSNSにあげる人が出てきたため、昔とは違う姿のメダカに興味を持つかたが増えたんです。ファン層も以前は60~70代がメインでしたが、最近は30代も目立つように」

 メダカの価格は希少性で決まるという。最もポピュラーな「ヒメダカ」は、1匹20~30円程度。金魚のようなオレンジ色が特徴の「楊貴妃メダカ」は1匹約200円、背中がキラキラ光っている「幹之メダカ」だと1匹400~500円が相場だ。

「楊貴妃メダカや幹之メダカは、容姿も美しく、ホームセンターや熱帯魚店などでも手に入れやすい人気の品種です。ブラックダイヤのように1万円以上する高級メダカは、マニア向けといえます」

 メダカの繁殖期である春になると、愛好家の間でその年の目玉の品種が話題にのぼる。今年は、3月に販売が開始されたブラックダイヤがそれに該当。だからこそ、希少価値の高さから盗まれたのだ。

 ブラックダイヤのような珍しい品種や人気品種の卵をネットオークションで売って副業にしている人も増えているという。

※女性セブン2018年7月19・26日号

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