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2018.07.16 16:00  マネーポストWEB

「麻布に住んで何年になるの?」 富裕層ママの「在住歴格付け」

麻布妻のランチ会は「格付け」の場になりがち(写真はイメージ)

 港区麻布界隈に住む、セレブな「麻布妻」たち。彼女たちは住んでいるマンションや車、そして夫の職業などで互いを格付けすることがある。麻布妻でライターの高木希美氏によると「麻布在住歴」もマウンティングの材料にされることが多いという。高木氏がリポートする。

 * * *
 麻布界隈に住んでいて、新しくママ友などができるとかなりの頻度で聞かれるのが、「こちらに住んで何年くらいになるのかしら?」という質問です。先日も子供の幼児教室で知り合ったママさんにランチ会で聞かれて「まだそんなに長くないんです~」と答えると、「1年くらい? 2年くらい? それとも3年くらいですか?」と詰められました。「だいたいそれくらいですね~」と言うと、こう続けます。

「私は東日本大震災の前から住んでいるんだけど、このへんは地盤がよくて、いいところですよ。私が引っ越してきたころは広尾(駅近く)の商店街にこんないい店があって……」

 少なくとも7年は住んでいるということをアピールしたいのでしょう。在住歴マウンティングです。

 この格付けで最上位となるのは、「生まれてからずっとこのあたりに住んでいます」という「麻布出身ママ」。

 少し違うパターンもあります。私より2~3歳年下の聡美さん(仮名、以下同)は、会う人会う人にこんな風に言っていました。

「私、ここに住み始めたのは結婚してからなんですが、小学校の頃から近くの学校に通っていたんです~。だから、六本木とか乃木坂とか広尾とか十番とか、庭みたいなものですね」

 麻布周辺にある私立小学校と言えば、東洋英和女学院小学部や聖心女子学院の初等科、東京女学館小学校、そして忘れてはいけないのが慶應義塾幼稚舎。いずれも超のつくお嬢様学校ばかりです。少し郊外から通っていても、「準・麻布在住歴」と言えるステータスと捉えられています。

 在住歴マウンティングは、別の形で現れることもあります。

 シンガポールから帰国したばかりの千里さんは、シンガポールに3年駐在して帰国し、最近近くに引っ越してきて仲良くなりました。シンガポールと言えば、6年駐在していた先輩麻布妻・紗里さんがいます。こんなやりとりがあったそうです。

「へぇ、シンガポールは何年いらしたの?」
「3年です。もう向こうの自由さに慣れちゃって、永住したかったんですけど、旦那の会社から帰国って言われたので泣く泣く……またシンガポールに住みたいと思ってます」

 そう話す千里さんに紗里さんはクスリと笑ったそうです。

「たった3年でそんなふうに思えるなんてなかなか合ってるんじゃない? 私は6年半いたんだけど、5年以上になるともうローカル化しちゃうから、日本に帰るのは最初怖かったわね。にしても3年かぁ。もっといられたらよかったね。3年じゃねぇ」

 千里さんは私にこう嘆いていました。

「シンガポールだけじゃなく香港にもいたんですけど、駐在先の日本人ネットワークでは必ず『駐在何年目』ということから自己紹介するんです。“駐妻”にとっては、駐在歴は体育会系の先輩・後輩みたいに絶対的なものみたいで……」

 麻布在住歴で言っても、“先輩”が引っ越さない限り、その期間を追い越すことはできません。「歴」がマウンティングの材料にされがちなのは当然と言えるでしょう。

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