リタイア後には膨大な“自由時間”が待ち受けている。家でゴロゴロしているよりは、ジムで体を動かしながら他人と触れ合うほうが健康的なのは間違いない。だが、高齢者にとって注意すべき点は数多くある。中高年への指導経験が豊富な元フィットネスインストラクターで体育教師の石原舞氏が言う。
「最近はインストラクターが常駐しない格安ジムも増えていますが、高齢者は体調の急変やケガのリスクが増します。万が一を考えれば複数のインストラクターが常に目を光らせているジムに通うのが望ましい。また、ジムは大勢の人が利用する公共の場であることも忘れてはいけません。自分勝手な振る舞いが、知らず知らずのうちに他人に迷惑をかけていることもある」
いくら年齢を重ねても、大目に見てはもらえない。
※週刊ポスト2018年8月10日号