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相次ぐ氷系商品の販売休止、『ガリガリ君』は本当に大丈夫か?

2018.08.10 11:00

 記録的な猛暑が続く2018年の夏、「氷系」商品の販売一時休止が相次いでいる。8月6日にフタバ食品が

 記録的な猛暑が続く2018年の夏、「氷系」商品の販売一時休止が相次いでいる。8月6日にフタバ食品がかき氷商品『サクレ』のレモン、オレンジ、白桃、あずき、マンゴーの販売一時休止を発表。「異常ともいえる猛暑の影響により、販売が想定を大きく上回った」ことが原因だ。サクレレモンは8月下旬頃の販売再開を見込んでいる。

 森永製菓の氷菓『アイスボックス グレープフルーツ』も同様の理由で8月1日から一時販売休止しているほか、日本コカ・コーラは『アクエリアス』の冷凍版『アクエリアス冷凍ペット490ml』を7月20日からの一時休売を発表している。

 いずれもあまりの猛暑が影響し、サッパリとした氷菓類、さらにはビタミンやナトリウムなども摂取できる商品の需要が急増したことが要因だが、ここで気になるのが同様のサッパリ系の氷菓として人気の赤城乳業の『ガリガリ君』だ。はたして『ガリガリ君』は大丈夫なのか? 同社広報担当者に聞いた。

「今年も結構厳しい状況ではいますが、夏に向け、長期予報などを見てある程度準備はしておりました。想定以上にはなったものの、どうにか耐えている状況です。『ガリガリ君』の販売休止は2010年以来一度もありません」

 2012年に氷菓ではなくラクトアイスである『ガリガリ君リッチ』のコーンポタージュ味が人気化しすぎて販売休止になったことはあるが、元祖『ガリガリ君』は販売休止になることなく、毎年ファンの手元に届けられている。

◆猛暑で売れるアイスの代表格

 そんな『ガリガリ君』にとって試練の夏を経験したのが、2010年だった。この年は「観測史上最も暑い夏」とも呼ばれた年。同年8月3日、同社は「この夏の猛暑の天候状況もあり、通常の販売数量を大きく上回る状況が続き、現在品薄状態」と発表している。

 今年、これからさらに暑い日が続くことが予想されるが、『ガリガリ君』の生産ラインは耐えきれるのか。同社の別の広報担当者はこう語る。

「生産にあたっては、過去の実績を照らし合わせ、需要予測に基づき、生産計画、販売計画を立てています。暑い日が続くと、かき氷や氷菓系がよく売れます。2010年に稼働を開始した“本庄千本さくら『5S』工場”でラインを新しく投資したり生産性を高めることにより、生産能力は上がっています。この夏はしっかりと作り続け、商品を切らさないようにがんばっています」

 長年『ガリガリ君』の動向をウォッチし続けているライター・Aさんは、2010年の品薄時について、こう振り返る。

「あの年のインパクトは凄かったですね。ネット上では『ガリガリ君が食べられないのか!』と落胆の声が相次ぐなか、販売再開まで約2か月を要しました。今年はあの時とは比べものにならないほどの酷暑、かつ氷系商品販売休止のニュースが相次いでいるので、『ガリガリ君』を心配する声も多いのは事実。それでも赤城乳業さんは過去の経験を活かして生産ラインを増強しているようですし、私たちファンの元へ届けられるようがんばってくれると思います」

 実は「猛暑」とされた2010年の前年、2009年は日照時間の少なさなどから冷夏だった。前出ライター・Aさんは、「日経POS情報サービス」の2009年7月と2010年7月のデータを比較し、涼しい夏と猛暑に売れるアイスの違いを調査している。すると『ガリガリ君』(ソーダ 65ml×7)は2009年の16位から9位にランクアップしていたという。『ガリガリ君』は“猛暑で売れるアイス”の代表格なのだ。

 今年の猛烈な暑さでさらに売れ行きアップが期待される『ガリガリ君』。暑さと生産ラインの激しいせめぎあいが続いているようだ。

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