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観光地そばの温泉施設、外国人客急増で想定外のトラブル続出

外国人にとって日本の温泉のルールは複雑?

 7月に日本政府観光局が発表したデータによれば、今年上半期の訪日外国人数は推計で1589万9000人に達し、史上初の年間3000万人突破が現実的になってきた。それだけ外国人がやって来れば、些細なトラブルも増えるもの。たとえば日本有数の観光地の近くの温泉施設では、外国人によるトラブルが頻発しているという。

 その温泉は、露天風呂やサウナ、岩盤浴のほか、食堂、土産物屋、マッサージ、宴会場などの設備を備えた大規模なリラクゼーション施設。訪日外国人にも人気抜群の超有名観光スポットに近いため、今や外国人客ばかりだ。館内には英語、中国語、韓国語のパンフレットを用意しているが、笑えるトラブル・笑えないトラブルは日々絶えないという。同館で働く30代の男性スタッフのAさんはこう語る。

「当館では2013年ぐらいから外国人観光客が急増しています。外国人を巡るトラブルや苦情の大部分は、基本的に子どもと同じです。濡れたまま脱衣場に上がるとか、お風呂で泳ぐとか、タオルを湯船に入れるとか、大声で騒ぐとか、そういったものです。ある時期からそういった苦情が多くなったので、外国人のお客様には受付でパンフレットを渡して、ご一読いただくようにしています」

 同館は、有名観光地に近いという立地条件により、駆け足で日本を巡る外国人旅行客の来場が多く、日本文化の知識がまったくない人も少なくないのだとか。男性スタッフによれば、トラブルにもお国柄があるという。

「欧米の方は水着着用を求める方が一定数います。団体でやって来て、脱衣場まで行ったものの、裸になるのが恥ずかしくてお風呂に入れず、1人ポツンと休憩場でスマホを見ている人もしばしば見かけます。他人と同じお湯に入ることに抵抗感を覚える人もいるようです。欧米の方がものすごく驚くのは、小学生の女の子が父親と一緒に男湯に入ることですね。『全く理解できない』といった表情で首を振る姿を何度も見たことがあります。

 一方、アジア系の方では、洗い場で子どもにオシッコをさせたり、お風呂に入っているところを写真に撮ろうとしたり(※浴場にスマホやカメラの持ち込みは禁止)といったトラブルが定期的に起こります。あと、お風呂の話ではありませんが、産直売り場の果物をツンツン触ってスタッフから注意されるのは、ほぼアジア系の方ですね」

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