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中途採用で企業側が欲しがる人材の圧倒的1位は「元商社マン」

2018.08.10 16:00

 2020年卒業予定の大学生たちの事実上の就職活動が始まっている。近年は潰れなさそうな大手企業を志望

 2020年卒業予定の大学生たちの事実上の就職活動が始まっている。近年は潰れなさそうな大手企業を志望する、「安定志向」が目立つとされる。だが、志望企業を決める際にもっと大切な要素が忘れられていると、『学歴フィルター』(小学館新書)の著者で就職コンサルタントの福島直樹氏は指摘する。

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 大学生が就職したい企業はどこか。毎年、さまざまな就職情報サイトが就職活動に臨む大学生を対象にアンケート調査を実施している。近年の傾向は、潰れなさそうな大企業、安定した業界を志望する「安定志向」だと言われる。

 だが、鴻海に買収されたシャープの事例や、一時債務超過に陥った東芝の事例を見ても分かるとおり、「大企業」「一流企業」だからといって決して安泰ではない。企業を取り巻く環境がめまぐるしく変化する現代において、「寄らば大樹の陰」は通用しない過去のものとなっている。

 今回は、特に大学生のみなさんに別の視点を提示したい。それは、「中途採用」の現場でどういった人材が人気なのか、という視点である。終身雇用が崩壊しつつあり、勤務先の倒産やリストラが決して他人事ではない時代に、次の職場を見つけやすいかどうかは重要なポイントだ。

 結論を言えば、それは元商社マンだ。私は中途採用に関わる人材紹介会社とも交流があるが、彼らは「総合商社の元社員ならいくらでも優良な就職先を紹介できる」と口を揃える。メーカーからIT、金融、ベンチャーまでほぼ業種を問わず、さまざまな企業が元商社マンを欲しがるのだという。

 商社マンは、新たな取引先を確保したり、儲ける仕組みを作ったり、海外の政府機関と交渉したりするなど、さまざまな業務をこなす。特に若いうちに海外に赴任して現地の外国人社員をマネージメントする経験が、彼らを大きく成長させる要因の一つと言われている。手強い外国人の部下を鼓舞し、組織として成果を出していくのは並大抵のことではない。

 このような「修羅場」を経験することで、仕事を通じて多く能力を身につけていることが人気の理由だろう。「人並み以上に成長できる企業か?」。このような長期的な視点で就職先を選んでみてはどうだろうか。

●ふくしま・なおき/1966年長野県生まれ。就職コンサルタント。上智大学文学部卒業後、大手広告会社勤務を経て、1993年より就職に関わる執筆、講演活動、学生の就職支援を行う。最新刊に『学歴フィルター』(小学館新書)がある。

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