じつは私も時々ふんどしのお世話になっていますが、している日はいつもとは何となくテンションが違って、気合いや力がみなぎります。つけるのは難しくないし、違和感もありません。いつかイザという場面で女性にお披露目するのが、人生における最大の夢です。
「ウチの場合、綿が1980円、より肌触りがいいリネン(麻)が2980円ですが、長く使えるので結果的にはお得です。ふんどしといえば赤や白というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、今はいろんなメーカーからオシャレでカラフルなラインナップが出そろっているので、選ぶ楽しみもあります」(中川さん)
医学的な裏付けもバッチリ。「SHAREFUN」のサイトでは、睡眠時にふんどしをすることの健康効果について、睡眠専門医の先生が理由を説明しつつ太鼓判を押してくれています。冷えに悩む女性には、とくにオススメ。2016年には雑誌『an・an』の「カラダにいいもの大賞」でも、「睡眠部門」で大賞を受賞しました。「今後はとくに女性に対して、ふんどしの魅力と効能をどんどんアピールしていきたいと思っています」とのこと。
女性用のふんどしは、いわゆる「越中ふんどし」タイプではなく、形はパンツに近い「もっこふんどし」と呼ばれるもの。奥さんや彼女にプレゼントすれば、「私の身体のことをそこまで思ってくれているなんて」と感激されること請け合いです。お互いにふんどしをすれば、お互いの見慣れない姿に新鮮な魅力を感じるかもしれません。
この取材は、中川さんが東京・自由が丘のセレクトショップで期間限定の店頭販売をしていたところを直撃して、「どうもどうも、お久しぶりです」といった調子で行なわせてもらいました。次々と訪れるお客さんに、照り付ける日差しの暑さに負けない熱さで、ふんどしの魅力を懸命に語る中川さん。「ふんどしで世の中を変えたい!」という熱意は、ますますパワーアップしています。説明を受けて「へえー、ちょっと試してみます」と買っていく青年や、いっしょに選んでそれぞれのファーストふんどしを手にするカップルも。
彼の熱意が結実して、ふんどしが「大人の必須アイテム」になる日が、やがて来るに違いありません。今のうちから愛用すれば、その暁には「まあ、俺は○年前からふんどし派だけどね」と大きな顔ができます。平成最後の夏を「ふんどしに出合った夏」にして、次の時代をたくましく生き抜きましょう。