国内

若者は恋愛嫌い、「大学生は恋をするもの」の固定観念はダサい

大学生のデート経験率は過去最低に(2017年度版『青少年の性行動』第8回調査報告より)

「大学生のデート経験率は過去最低」
「キス経験、性交経験も低下の一途」
「女子の過半数が性に否定的なイメージを持ち、初体験率は12年で約25%低下した」

 この8月に日本性教育協会より結果が公表された2017年度版の「『青少年の性行動』第8回調査報告」には驚きの結果が並んでいた。第1回の2074年からほぼ6年おきに全国の学生を対象に行われてきた“イマドキの性”を読み解く一大調査。今回は男女学生約1万3000人を対象に行われ、過去最大の調査規模になった。

 デートやキス、初体験など若者の性行動が減少した最新結果を報告書はこうまとめる。

〈2017年調査では青少年の性行動の不活発化がさらに進行し、特に女子でその傾向が著しいことが明らかとなった〉

「予想通り」とうなずくのは公立中学校で教鞭をとる現役教師だ。

「大学生になった教え子と同窓会で会うと、恋愛経験がないと吐露する子が多いんです。『好きな子ができても告白するのが面倒だし、振られて傷つくのも嫌』と言うので驚きました。“若者の性が乱れている”なんて常套句は、今や昔の話です。今の中学生は、恋愛するとしてもダブルデートやトリプルデートが主流で恋人と1対1では会いません。特に女子は恋愛より女友達との関係を重視しますね」

 男女のきわどい恋愛ネタを武器に『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)などバラエティー番組で活躍する男女コンビの芸人「ペコリーノ」のクロコダイルミユ(23才)は、意外にも「色恋沙汰には奥手なんです」と打ち明ける。

「私はこの春に大学を卒業したばかりですが、キャンパスで色恋の話ばかりするイケイケの同級生はごく一部で、彼らには嫌悪感がありました。友達も『大学生は恋をするもの、という固定観念はダサい』と恋愛に興味のない人が多かった。芸人になってもその気持ちは変わらず、ネタ以外でセクハラまがいのことをされたら嫌だし、よく先輩芸人たちが口にする『女遊びは芸の肥やし』という考えはまったく理解できません」

 相方の植木おでん(23才)もうなずく。

「ぼくの友達も奥手な人が多い。『LINEの既読がつくのが遅いから、脈がないんじゃないか』とデートに誘うのをあきらめたり。たしかにぼくらの世代はこの結果通りの若者が多いかもしれない」

※女性セブン2018年8月23・30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
「歴代でいちばん好きな“木村拓哉が演じた職業”」ランキング ファン、ドラマウォッチャーが選ぶ1位は『HERO』の「検事」
「歴代でいちばん好きな“木村拓哉が演じた職業”」ランキング ファン、ドラマウォッチャーが選ぶ1位は『HERO』の「検事」
女性セブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン