しかし、ドラマの前説と後説を明石家さんまとジミー大西が務めるところだけはズルい。時間にすれば5分もないが、本人同士の掛け合いは本編よりも面白かったりする。
ドラマ終盤で多くの時間を割かれるのが、ジミー大西と絵の関わり。お笑いを取るか、絵を取るかで悩む。いや、さんまへの忠誠心と絵の間で板挟みになるといった方が正しいか。ラストは絵の修行のために、ジミー大西がスペインに行くところで終わる。
現実と地続きとなっているドラマ、誰しもがこの後のジミー大西の人生が気になるところ。仮にドラマだったら、画家としても大成功ってな具合になるだろう。しかし、現実はドラマのようにいかない。
2015年、『明石家電視台』にゲスト出演したジミー大西。そこで語られたのは衝撃の事実。
「1週間分のおこづかいとして3万円を若(明石家さんま)から貰っているんです!」とジミー大西。2016年、Amazonプライム・ビデオで配信された『ドキュメンタル シーズン1』に出演したジミー大西は「絵を休んでいる」とも話していた。普通は芸人のネタだと考えるが、ジミー大西はウソをつかない。たぶん、彼が言っていることは事実だろう。
現在のジミー大西は『Jimmy』で描かれた明石家さんまからおこづかい頂戴する姿に戻っているから興味深い。
8月4日12:50の新大阪駅ホーム。大阪に出向いたにも関わらず、ジミー大西のエピソードをゲットできなかった僕はうなだれていた。「はぁ~」とため息をついて前を見ると、そこにいたのはナント!ジミー大西。一瞬目を疑ったが特徴的な顔を間違えるはずがない。本当にジミーちゃんがいる!
コラムの神様がくれた機会、声をかけてみた。
僕「ジミーさん、ドラマ拝見させていただきました」
ジミー大西「ども! ありがと!」
気前よく返事をしてくれた。1回のやりとりであったが感涙、心から「大阪に来て良かった!」と思った。これ、アホみたいなホンマの話である。