国内

再燃する女性宮家議論は改元後の日本を二分する大問題に

秋篠宮家には眞子さまと佳子さまがいらっしゃるが…(写真/JMPA)

 来年4月30日、今上天皇が譲位し、皇太子が即位する。現在、皇室には天皇のほか18人の皇族がいる。天皇の退位で、美智子さまも含め、公務の担い手は2人減少することになる。皇室ジャーナリスト・神田秀一氏が解説する。

「加えて、眞子さまと高円宮家の絢子さまは結婚を控えられています。現状の皇室典範では、女性皇族は結婚と同時に皇籍を離脱し、民間人となる。このままでは、悠仁さまが天皇になったときに、公務を担える皇族がいなくなってしまうことさえ考えられるのです。今回の退位は、皇室の先細りという喫緊の課題を改めて浮き彫りにする」

 その解決策の1つとして再び注目を浴びることになりそうなのが「結婚後も女性皇族が皇室に留まり、公務を担う」という『女性宮家創設』だ。

 しかし、女性宮家創設には、「男系男子の皇位継承を脅かす」と訴える保守層からの猛反発が起きた経緯もある。悠仁親王の誕生(2006年)でいったんは棚上げになっていた議論が、改元後の日本を二分する大問題になりそうだ。

※週刊ポスト2018年8月17・24日号

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