「今頃、恭大(きょうた)が燃えているはずです。“俺も打ってやるぞ”って(笑)」
恭大とは、大阪桐蔭の4番を務める藤原恭大のこと。小園とは枚方ボーイズのチームメイトだった。2回戦では左打者ながらレフトポール際に一直線に飛び込む仰天の一発を放ち、藤原ここにあり、を示した。
互いをライバル視することで、成長してきた。50メートル走は藤原が5秒7、小園が5秒8。「足の速さでは一度も勝ったことがない」と八重歯を光らせて小園は笑う。両者共に昨年に続くU-18侍ジャパンへの選出が確実視され、10月25日のドラフトでも1位候補だ。
●取材・文/柳川悠二(ノンフィクションライター)
※週刊ポスト2018年8月31日号