2008年のマリナーズ時代から『天城越え』を登場曲に使うイチローとの交流など、楽曲を通じて広い人脈を持つ。
「音楽や歌はどんな人とも繋げてくれる。震災を境に東北の皆さんと交流を持っているのですが、つい10日ほど前にも高台に街ができたと電話をくださったんです。『復興した生活を見てほしい。さゆりさんの歌をゆっくり聴きたい』なんて聞くと、これが歌の繋がりなのかと。歌を届けられることが純粋に嬉しい、幸せだなと感じますね」
46年目も変わらず、1歩1歩をかみしめながら日々を重ねている。
「その時々でいちばん元気に楽しくいたいんです。年齢を重ねるとあの時はよかったと過去話が多くなるけれど、『今が楽しい!』を重ねて、ふっと楽しい人生だったと振り返りたい」
心のままに人生を楽しむ。洋服が好きだと語り、型にはまらず多様なスタイルに身を包む。取材中も特徴的な形や色の私服が印象深かったが、とりわけ初顔合わせの日に『Sex PISTOLS』のロゴが胸に入ったパンクなシャツを着ていたのは衝撃だった。