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歩幅が狭い人は広い人より認知機能リスクが2.8倍高い

健康的な歩幅とは

 いつまでも若々しいことで知られる小泉純一郎元首相(76)と加山雄三(81)には、速歩きであることに加えてもうひとつ「大股歩き」という共通点がある。速歩きこそ健康に直結し、心臓病や認知症の発症リスクも低下させることが研究で示されているが、大股歩きも、脳の機能との関係がわかってきている。

 東京都健康長寿医療センター研究所の谷口優氏らが行なった、群馬県内の特定健診受診者1686人を対象とした調査では、「歩幅が狭いグループ」は「歩幅が広いグループ」より、認知機能の低下が生じるリスクが2.8倍高かった。

「歩幅が狭くなることで、歩く速度が落ちたり足の裏への刺激が減るなど様々な変化がおき、脳に与えられる刺激が少なくなることで、認知機能の低下が進行してしまったと推測されます」(谷口氏)

 ただし、あまり大股になると、腰が大きく捻じれて腰や股関節、膝などを痛める原因となる。

 適切な歩幅の目安は「横断歩道の白線」だ。

「白線の幅は約45センチ。つま先が白線にかかり、次の一歩のかかとが白線を超えれば歩幅がおよそ65センチになります。歩く際はこの歩幅を意識してください」(谷口氏)

※週刊ポスト2018年8月31日号

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