私を醸造へ導いたのは日本固有の品種・甲州。学生時代、自社の甲州を飲んだ外国の方に「このワインは日本を表わしているようね」と褒められて、甲州の可能性を再認識しました。まだまだ伸びしろのある甲州を磨き続け、ここ山梨から日本のワイン産業に貢献をしたい。
秋は甲州と栗ごはんを合わせたいですね。休日に山頂でおにぎりを片手にボトルを空けるのも、密かな楽しみです。
【プロフィール】みさわ・あやな/中央葡萄酒4代目の長女。仏・ボルドー大学、南ア・ステレンボッシュ大学大学院で醸造学を学び、世界各地で修業。国際的に権威あるアワードで金賞ほか数々の栄誉に輝く。
◆撮影/太田真三、取材・文/渡部美也
※週刊ポスト2018年9月7日号