活動する場所も重要だ。
「公民館や高齢者、児童施設など自宅近所で取り組めるものも多くあります。行き帰りの道中で事故に遭いケガをする人が意外と多いので、ボランティア保険が必須です。また、活動内容について家族に話して理解を得ることも大事でしょう」(同前)
昨年9月に古希を迎えた漫画家の弘兼憲史氏は、「ボランティア活動は、リタイア後の人生の生きがいになる」と推奨する。
「私は生涯現役で漫画を描き続けるつもりですが、定年したサラリーマンも、“やることがない”とブラブラするより、何らかの形で人の役に立つようなことをしたほうが若さを保てる。体を動かすことは健康につながりますし、生きるモチベーションにもなります。
とにかく身近なことから、自分のできる範囲で始める。あとは、お金は持ち出しにしない。この3つを守って取り組んでみるといいと思います」
小さなことからコツコツと。
※週刊ポスト2018年9月7日号