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2018.09.04 07:00  SAPIO

済州島にイエメン難民続々、反対派韓国人「ニセ難民」と批判

 こうしてやってきたイエメン難民は、特別な施設にまとめて隔離されているわけでもなく、ふつうに町中で生活している。取材する立場からするとはたして相手が簡単に見つかるのか、少々不安になる。が、それは杞憂だった。

 済州島の中心都市、済州市の市庁舎前から海に通じる中央路を歩いていると、向こうから二人組の若者がやってくる。韓国人ではない。近づくにつれて「それらしき」感が増す。「アッサラーム・アライクム(平和はあなたがたのものに)」と、試しにアラビア語で挨拶してみる、と、笑顔で応じて立ち止まる。出身を問えばやはりイエメンだ。彼らと別れてさらに行くと、コンビニのテラス席で談笑している4人の、これまた「それらしき」若者がいる。スマホで音楽をかけたり煙草を吸ったりとくつろいでいるが、話しかけるとやっぱりイエメン人の難民申請者。やたらと出会う。

 しまいには、遠目に見る軽装の男性はみなイエメン人に思えてくる始末。

 そうして片言のアラビア語と英語を混用して聞き取り取材を重ねるこっちは、なんだか笑ってしまうのである。子供の頃に熱中したロールプレイング・ゲームを思い出して。最近のゲームタイトルをもじって言えば、「イエメンGO」といったところか。

◆「ニセ難民」と呼ばれて

 しかし「GO」と景気よく言ってみたところでイエメンにはなかなか行けない、帰れないのだ。同国では2015年来、フーシ派と呼ばれるシーア派の武装勢力と暫定政権との間で内戦が繰り広げられている。

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