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2018.09.04 07:00  SAPIO

済州島にイエメン難民続々、反対派韓国人「ニセ難民」と批判

「彼らが韓国にいる間は生活できるようにすべきです。韓国だって、植民地時代には満州に逃げた人もいるし、済州島の場合、四・三事件(韓国独立間もない1948年4月3日に勃発した、未曽有の大弾圧事件。万単位の島民が殺された)の時に日本に逃げた人が大勢いました。それと同じで、政治的な混乱から生きのびるために来た人たちなんですから」

 幾多の動乱を経験したこの国では、いわば手に届くところに避難の、離散の、流浪の記憶がごろごろしている。キム社長はそこから他者を迎える際の知恵をくみとっているようで、頼もしい。

 そんなキム社長のホテルの食堂では毎晩、ボランティアの講師による韓国語の夜学が行われている。私が見学した時は約30名が学んでおり、熱気に圧倒された。講師は英語と韓国語で進める。英語が少し分かるイエメン人が、近くの席の仲間に「また教え」するという形だ。

 途中からは私も、ボランティアのヘルプについて、教える真似事を始めた。ハングルの綴り練習とアラビア語のメモでノートを真っ黒にし、「彼ハ、頭、アリマセン!」などと隣の仲間を例文のネタにして笑う姿を見ていると、単純に彼らとの交流を楽しみたくなってくる。講義の後は雑談だ。せっかく知り合ったのだから、内戦以外のイエメンの話も聞きたい。例えば私は、仏詩人ランボーが足跡を残した港町・アデンに憧れている。

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