• TOP
  • 国際情報
  • 済州島にイエメン難民続々、反対派韓国人「ニセ難民」と批判

国際情報

2018.09.04 07:00  SAPIO

済州島にイエメン難民続々、反対派韓国人「ニセ難民」と批判

「済州島は火山島で、アデンは火山の跡にできた町だそうですが、似てますか?」

「いや、それよりスクトゥラ(ソコトラ)島だね。イエメンにもこういう大きな島があるんだ」と、若者の表情が得意げに輝き、そこからお国自慢が盛り上がる。

「イエメンで一番古い町は7000歳にもなるんだよ」

「ピラミッドより古いんだぜ!」と別の青年が口をはさむ。母国への想いに胸を揺さぶられる。

「日本はすごいと思います。ヒロシマや戦争の惨禍を乗り越えて、世界を動かす価値を生み出す国になったのだから」

 英語の達者な青年が言った。私は、願いで応じる。

「次はイエメンがそうなる番です。いまの混乱からいつかきっと復興して、生まれ変わるのでしょう?」

「そのとおりです! 僕らがそれを実現しなければ」

 そう答える彼の瞳には真率な野心が灯っていた。

【PROFILE】まえかわ・さねゆき/ノンフィクション作家。1982年大阪生まれの埼玉育ち。東京大学教養学部(理科I類)中退。立教大学異文化コミュニケーション学科卒。著書に『韓国「反日街道」をゆく 自転車紀行1500キロ』。韓国語、アラビア語をともにたしなむ。

※SAPIO 2018年9・10月号

関連記事

トピックス