だが岡田さんは、夫の不倫が発覚した時は、一度立ち止まって頭を冷やすことをすすめる。
「怒りは当然ですが、感情的に『離婚だ!』となるのではなく、“なぜそうなったか”を冷静に考える必要があります。たとえ不倫の確たる証拠を手にしても、慰謝料請求が可能な3年間はじっくりと夫との関係を見つめ直してほしい。それ以上に、人間には“知りたい”という欲求があります。愛人は何才でどんな容姿なのか、どこでどれぐらい会っていたのか、どんな表情でどんな会話をしたのか、どんなセックスをしたのか。それを知らないままで、離婚をしても、やり直しをしても、ずっとモヤモヤを抱いたまま生きていくことになります」
岡田さんは、夫婦関係をやり直したいと願う女性たちに「まずは自分を変えること」を求める。
「“やっぱり不倫相手より妻の方がいい”と思ってもらえるように、まずは心を改めてもらいます。それからこれまでを振り返り、デートやコミュニケーションの仕方、服装や下着、髪形からセックスまで、あらゆる面で自分を顧みてもらう。部屋の模様替えをしたり、共働きの場合は早めに帰るなどの行動も必要です。それは何も、夫に媚びることではありません」
岡田さんは、夫にも不貞を謝らせて、不倫相手と完全に別れさせることも、相手が会社の同僚だったら、夫に仕事を辞めさせることもあるという。
「何より大切なのは、夫婦がお互いに足りなかったところを自覚して、今後のために腹を割って話し合うこと。これはすごく時間がかかる作業ですが、根気強く続けてほしい。傷ついた関係を夫婦が出会った頃のようによみがえらせるには、この方法しかありません」
※女性セブン2018年9月13日号