別の朝日関係者が続ける。
「政治部出身のA氏はいずれ政治部長になってもおかしくはないと言われていた優秀な人でした。一方で、仕事に対してユルい後輩を許さないような古いタイプ。大阪の前に東京の政治部から地方に異動していたのですが、本人にとっては恐らく不本意な人事だったという印象です。記事には『不適切な言動』が認定されたとありますが、退社は諭旨免職でもなく、あくまで本人の意思だったようです」
朝日の記事では広報部のコメントとして〈被害者保護の観点から具体的な内容の説明は控えさせていただきます〉とあるが、それならなぜ「退社」を報じる記事をわざわざ掲載したのか。
朝日新聞は「掲載すべき事柄と判断しましたことから掲載に至りました」(広報部)と答えた。他社に抜かれるくらいなら、自社で報じておきたかったのか。
※週刊ポスト2018年9月21・28日号