• TOP
  • コラム
  • ドラマ『義母と娘のブルース』ロケ地・大岡山レポート! 「ベーカリー麦田」誕生秘話も

コラム

2018.09.11 18:00  SUUMOジャーナル

ドラマ『義母と娘のブルース』ロケ地・大岡山レポート! 「ベーカリー麦田」誕生秘話も

『義母と娘のブルース』(写真提供/TBS)

人気ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS・火曜放送中)、略して“ぎぼむす”。綾瀬はるか演じるヒロインの岩木亜希子がキャリアウーマンから、小学3年生の義母に“就職”。家事や育児に奮闘するホームドラマだ。第二章では「ベーカリー麦田」(店長/佐藤健)の再建をかけて奮闘中。そのロケ地が東京都目黒区と大田区にまたがる街「大岡山」だ。そこで、ロケハンスタッフや商店街理事長に大岡山の魅力について聞いた。
ロケ地候補は100以上! 原作のイメージにぴったりの建物を大岡山で発見2018年9月11日(火)に9話が放送になる『義母と娘のブルース』。主人公・亜希子(綾瀬はるか)は、夫・宮本良一(竹野内豊)が亡くなってから10年、高校3年生になった義理の娘・みゆき (上白石萌歌)と二人暮らしをしている。亜希子はみゆき最優先の生活を送るためキャリアウーマン時代の貯金を元手にデイトレードで家計を支えるも、みゆきの目には楽な仕事に映っていた。それではいけないと、働く親の姿を娘に見せるべく一念発起し、倒産寸前のパン屋「ベーカリー麦田」に就職。ビジネス手腕を発揮して、経営の立て直しをはかるために奔走する。

この「ベーカリー麦田」の撮影現場となっているのが、大岡山北口商店街。実在する建物の1階空き店舗にセットが組まれている。なぜこの場所がロケ地に選ばれたのだろう? 制作スタッフの清藤唯靖さんに裏話を教えてもらった。

まるで本物のパン屋さんのような「ベーカリー麦田」はすべてセット。撮影時には人だかりができるそうで、観光地化しているそう(写真提供/TBS)

大岡山北口商店街での撮影シーン(写真提供/TBS)

「原作のイメージに合う街を見つけるため、1カ月半くらいロケ地を探しました。なかでも、大井町線沿線はマンションもあって都会的な雰囲気がありながら、下町の風情も持ち合わせていることから有力候補に。大岡山になった決め手は、『ベーカリー麦田』のイメージに合う建物が見つかったことです。『ベーカリー麦田』はドラマ後半のメイン舞台になるので、監督もかなりこだわっていました。かわいいとかスタイリッシュではなく、味がある建物がいいとオーダーされていて、100棟ほど提案したところ、正面の間口の雰囲気がいいと即決でした」(清藤さん)

「ベーカリー麦田」の厨房。佐藤健演じる、元ヤンキーの麦田章店長の“ダメっぷり”をただすべくヒロイン・亜希子が叱咤激励する場面でもおなじみ(写真提供/TBS)

本格的なパン焼き機もセットに完備。こうした機材も物語に臨場感をもたらす重要なアイテム(写真提供/TBS)

街ぐるみの撮影とあって、ロケを通して人とのつながりがある暮らしの良さを実感したという清藤さん。いまでは大岡山北口商店街にぞっこんな模様。

「大岡山、とくに北口商店街に1日いると、住んでいる人の魅力がひしひしと伝わります。皆さん協力的で撮影を温かく見守ってくださるので、とてもありがたいです。昔ながらのお総菜屋さんやお茶屋さん、お弁当屋さんなど魅力的な個人商店が多くて、ほっとします。人情に厚いのは大岡山に根付く文化なのかもしれませんね。居心地が良過ぎて仕事終わりには、スタッフと商店街にある大衆酒場『やかん』に入り浸っています(笑)。このお店の気さくな雰囲気が大好きなんです。やはり便利さだけではなく、人とのつながりがある街はすてきですよね」(清藤さん)

8話を撮影中の風景。下町の風情がありながら、都心にも近いとあって大岡山のとりこになるスタッフも続出しているとか(写真提供/TBS)

廃校寸前の小学校を人気校へ! 大岡山は地域愛にあふれる人が集まっている大岡山北口商店街振興組合の相川英昭理事長は、生まれてから69年間、大岡山で育ち暮らす一人。畳店を営みながら、ボランティアで商店街の活性化に尽力してきた人物である。商店街の特長について、次のようなポイントを挙げてくれた。

大岡山北口商店街振興組合の相川英昭理事長。懐が深く、とても気さくな人柄でドラマスタッフからの信頼も厚い

「まずは、地域密着型であることですね。商店街を訪れてくれるお客様に還元できるイベントもたくさんやっていて、お客様に感謝の念を伝えることは惜しみません。交通安全や防災訓練も商店街主導で積極的に実施しているので、地域とのつながりが自然と深くなります。また、近隣の人が買い物に来るので、お店の主人たちもほとんどのお客さんの顔を覚えているんです。些細なことかもしれませんが、心ある人の存在が暮らしの安心にもなると思います」(相川理事長)

170ある商店は、生鮮食品から肉屋さん、魚屋さんまでバラエティ豊富。「商店街の店主たちは、品ぞろえには並々ならぬこだわりをもっていますよ」と自信をのぞかせる相川理事長。

商店街の“ご意見番”、下山和子(麻生祐未)が営む不動産屋さん。こちらも大岡山北口商店街にあるセット(写真提供/TBS)

また、大岡山という街は、地域で子どもを見守り育てようという風土が定着しているという。

「大岡山駅のすぐそばに、私の母校でもある大田区立清水窪小学校があるんですが、少し前までは生徒が集まらず廃校寸前だったんです。そこで、同じく大岡山にキャンパスがある東京工業大学の教授にわれわれ地域に住む卒業生からも相談を持ち掛けたところ、実践的な科学教育で独自性を出すのはどうかという話になり、大学と行政が協力して『おおたサイエンススクール』を設置する運びとなりました。その授業内容が良いと評判になり、いまでは入学希望者が増加してクラスが足りないほどです。地域に暮らす人、特に子どものためになることなら、街ぐるみで取り組もうという姿勢は長年受け継がれている風土ですね」(相川理事長)

ちなみに、制作スタッフの清藤さんは相川理事長から「きよちゃん」と呼ばれ、かわいがられていた。こうした大らかな人情が、きっとドラマのハートフルな雰囲気に好影響をもたらしているのかも。これからクライマックスに向けて、ますます目が離せない“ぎぼむす”。物語もさることながら、ぜひ街の風情にも目を向けてみると楽しみも一層広がりそうだ。

●取材協力
TBS系 火曜ドラマ『義母と娘のブルース』(毎週火曜 夜10時放送中)
(末吉 陽子(やじろべえ))

関連記事

トピックス