2016年1月26~30日、天皇皇后はフィリピンを訪問した。政府専用機が使われたため、航空運賃の記載はないが、天皇皇后と随員を含めた宿泊料は1泊約114万~145万円。また、消耗品費として、4000円の日焼け止めが8個、130円のウェットティッシュ10箱に加えて、フィリピンの環境を考慮してか虫除けのアースノーマット1220円が33個計上されていた。
次に皇太子夫妻のトンガ国王の戴冠式出席(2015年7月2~6日)には、政府専用機ではなく、全日空のチャーター便が使われた。「航空機借上代」は7000万円。割引が適用されたのか、そこから約760万円が引かれていた。
療養期間中の訪問だった雅子妃は、皇太子と別行動でホテルで休んでいる時間もあったが、宿泊費の明細はなかった。
かわりに「御贈進品梱包代」として百貨店に3万2400円の支払いがあった。トンガ側への贈答品の梱包代と思われるが、どんな品物をいくらで購入したかは、資料が黒塗りされていた。
「贈答品の内容や金額が公になると、“皇室御用達”と宣伝に利用されかねない。民間に対しては公平でいたいという皇室側の配慮でしょう」(宮内庁関係者)
一方、秋篠宮夫妻のブラジル訪問(2015年10月27日~11月10日)は、一般客も搭乗する定期便のファーストクラスを利用した。往復の航空運賃は夫妻で約723万円。随行員を含めた航空費の総額は約2817万円だ。
2016年9月6~16日にパラグアイを訪問した眞子内親王の航空運賃は、こちらもファーストクラスで往復約495万円だった。
※週刊ポスト2018年9月21・28日号