そう言いながら、工藤さんのスマホに映るお母さんのライブ映像を私にも見せてくれた。初めてビデオ通話をしたときのような不思議な感じと驚き。同じ家の中にいて何気なく部屋をのぞいて見えた風景のようでもあり、お母さんがとても身近に感じる。

 遠くから確認できるだけでなく、こまめに電話をかけるきっかけにもなりそうだ。

「音声のやりとりもできるので、在宅介護中の友人などは玄関に設置し、出掛ける親に“忘れ物ないか?”などと声をかけたりしているようです。私は朝起きて映像をチェックし、母が映っていなくても、カーテンが開いていたら“今日も元気に生きているな”という感じ。朝昼晩とプラス2~3回の生存確認(笑い)。もう生活の一部ですね」

 ほかにも、パナソニックのテレビドアホンは、来訪者を自動録画する機能や、無線LANで遠距離からスマホで来客対応できる機能で訪問販売対策に便利だという。また猛暑だった今夏は、高齢の親のエアコン不使用も問題になった。冬には風邪やインフルエンザも心配になる。

「エアコンをはじめ、多くの最新家電にはスマホで遠隔操作できる機能がつくようになりましたが、既存のエアコンを遠隔操作したいなら、ほとんどのメーカーのエアコンに対応している『おへやプラス』(ニフティ)も便利です。室内カメラを温度・湿度計を映すように設置し、必要なときに電話をかけて注意を促すという手もあります」

※女性セブン2018年9月27日号

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