不倫報道によって番組を降板したり退社したりした女子アナは、徳永アナだけではありません。過去に何人かいましたが、その中で印象的なのは「しのじゅん」という呼称で親しまれていた、元テレビ朝日アナウンサーの篠田潤子さんです。『モーニングショー』や『スポーツフロンティア』などのキャスターとして活躍していましたが、既婚だった彼女は当時独身だった野球選手(当時)の古田敦也さんとの不倫が報じられ、その後、会社を辞めました。
篠田さんは、自分の言葉を持って説得力ある話し方をされる方というイメージがあります。内容も明快で機知に富んでいて、女性から憧れられる方だったと思います。それだけに、テレビの世界を去られたのはとても残念でした。その後、自力で道を切り開き、研究者としてご活躍されています。不倫報道があったからこその拓かれ方かもしれませんが、キャリアを断絶されたことは事実です。
徳永さんに関しては、長いブランクを経て表舞台に出るのは、すごく勇気が要ることだと思います。ただでさえ大物芸能人の妻がキャスターを務めるのは心理的プレッシャーも大きいと思うのに、ここにきてまたバッシングにさらされて、四方八方から批判された。
そうした声が出ることもすべて受け止めた上で、こうやってちゃんと戻ってきて「仕事をしたい」と言える。並大抵の覚悟ではないと思います。AbemaTVなどには出演していたとはいえ、10年以上会社の組織から離れて、母親として社会を見てきた人の仕事ぶりはどんなものか。期待する思いで見ています。