ライフ

ゴルフ中の突然死 ドライバーよりパット時の方が多い

パットに要注意

 心臓性の突然死で亡くなる人の数は、日本全国で毎年約10万人いると推計されている。思いがけない発作のトリガー(引き金)となるのが不整脈だという。心臓血管研究所所長の山下武志医師が指摘する。

「不整脈は、およそ20種類に分類されます。そのうち、命にかかわる『キラー不整脈』は2種類あり、ともに『心臓』の働きと大きく関係しています」

 そのひとつが「心室細動」だ。心臓は4つの部屋に分かれており、上部に位置する2部屋が「心房」、下部の2部屋が「心室」だ。

「心房」は、全身の血管を通って心臓に戻ってきた血液を「心室」に送り出し、「心室」は血液を全身に送り出す役割を担う。この心室の筋肉が細かく震える症状が心室細動である。

「心臓の筋肉が痙攣するように震え、収縮と拡張を正確に繰り返せなくなるため、血液を全身に送り出す“ポンプ”の役割を正常に果たせなくなる。その結果、心停止状態になって突然死に至ります。重症化のスピードが極めて早く、発症から数秒で意識を失い、1分経過するごとに生存率が10%ずつ減少する。発症から10分以上が経過すると、助かる見込みが限りなく低くなります」(山下医師)

 山下医師によれば、風呂場で亡くなる人や、電車になんとか間に合うべく階段を駆け上がり、電車に飛び乗ってその直後に亡くなる人のようなケースは、「心室細動」による突然死だと考えられるという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン