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2018.09.28 12:00  たまGoo!

発達障害のグレーゾーンとはどんな子ども?その特徴とは

発達障害のグレーゾーンとはどんな子ども?その特徴とは


近年、発達障害やグレーゾーンという言葉をよく耳にするようになりました。お父さんやお母さんの中には「うちの子も発達障害かも…」とお悩みの方もいるのではないでしょうか?ここでは、発達障害の詳細とグレーゾーンの位置付け、そのサポート方法について、ご紹介いたします。

そもそも発達障害ってどんなもの?

発達障害とは、言葉を話したり物事を考えたりする、などに関する、脳の働きに生まれつき偏りがあり、生活に支障をきたす障害のことだといわれています。発達障害は、発達期だけに特徴が出るわけではなく、生涯にわたって続くとされているのです。ですが、適切な療育や訓練を受けることで、症状を軽減することができると分かっています。

発達障害の定義と障害のタイプとは

日本における発達障害の定義は、発達障害者支援法によって定められています。そこには、「『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」と記されています。このように、発達障害は大きく三つのグループに分けられており、それらを合わせて「発達障害」と呼んでいるのです。

適応力が弱い?発達障害の子どもの特徴

発達障害の子どもは、得意なことと不得意なことの差が非常に大きく、他の子どもとは違った物事の感じ方や考え方をすることが多いといわれています。例えば、頭は良いのに忘れ物が多い、興味のあるものを見たり聞いたりすると興奮して突発的な行動をしてしまうなどが挙げられます。また、その場の空気がうまく読めず、適応力が低い傾向にあるのも特徴です。ですが、発達障害の種類や程度は一人ひとり異なるため、気になる特徴もそれぞれ違ってくることは、念頭に置いておきましょう。

発達障害の原因は完全には分かっていない

発達障害の症状は、先天的な脳機能障害が原因であるとされていますが、その詳細なメカニズムは、まだはっきりと解明されていません。発達障害の症状はさまざまであり、原因も多様であるため、すべての発達障害者に当てはまる原因はないといわれています。ですが、昔に比べると研究は進んでいますので、一部の症状については要因が分かってきたものもありますが、解明されていないことの方が多く、現在の治療で完治は難しいとされています。

発達障害グレーゾーンってなに?

発達障害は見た目だけでは分かりにくく、診断には専門家の検査を受ける必要があります。ですが、その程度には個人差があり、はっきりと診断できない場合も数多くあるとされています。発達障害の特性をいくつか持つものの、医学的な診断基準は満たしていない状態のことを「グレーゾーン」と呼んでいます。

グレーゾーンには特定の症状がない

グレーゾーンは程度の幅がとても広く、分かりにくいといわれていることから、グレーゾーンに特定の症状があるというわけではありません。グレーゾーンは発達障害と比べると、症状が軽いために「ちょっと変わっている」程度だと思われがちですが、グレーゾーンならではの悩みや問題も抱えています。例えば、家では聞き分けが良いのに、保育園や幼稚園では先生の指示に従って行動ができないなど、子どもの持つ症状や特性の現れ方が、体調や環境によって左右されることが起こりやすいとされています。

グレーゾーンは早期発見が大切

子どもが保育所や幼稚園に通いだすと、周りの子どもたちとの、様子の違いを感じる親も多いようです。ですが、見た目からは分かりにくいため、「自分勝手」「わがまま」「親のしつけの問題」など、他人からはなかなか理解されず、グレーゾーンだと気づかれないまま大人になり、社会に出た後に仕事や人間関係のトラブルにより、初めて発覚することもあります。幼少期に適切な対応がなされなければ、このような二次被害を引き起こすことになってしまうことがあり得ます。

二次被害を防ぐために相談機関を利用する

「子どもが発達障害なのかな?」と疑問を持った場合でも、医療機関を探すとなると難しいケースがありますので、まずは無料で相談できる保健センターや子育て支援センター、児童発達支援センターなどで相談をする方法がおすすめです。中でも、児童発達支援センターでは発達障害のある子どもとその家族が安心して暮らせるように、支援してくれます。もし、近くにこのような相談機関がない場合には、電話で相談に乗ってくれることもありますので、ひとりで乗り越えようとせず、気になることは身近な専門家に相談しましょう。

子どもが発達障害グレーゾーンといわれたら?

自分の子どもがグレーゾーンだといわれたら、複雑な気持ちになりますよね。ですが、発達障害という診断名がついていないからといって、支援が受けられないわけではありません。グレーゾーンの子どもが受けられる支援には、どのようなものがあるのでしょうか?

グレーゾーンの子どもには療育が有効

療育とは、「治療・保育・教育」を合わせた言葉で、子どもが自分らしく生きることを支えていくための基礎をつくることだとされています。療育では、保育所や幼稚園より少人数で接してくれるので、一人ひとりに合わせて無理なくできる手だてを講じてもらえるのが特徴です。できないことが多い子どもでも、少し頑張ればできる課題を提供してもらえるため、子どもたちは「できた」という達成感や喜びを得ることができ、自己肯定感を高めることができるでしょう。

療育はどこで受けることができるの?

療育は自宅近くの自治体に相談をし、小学校就学以前の障害児が通うことのできる児童発達支援センターを利用することで受けることができます。児童発達支援センターは、グレーゾーンを含む障害のある子どもが住んでいる地域で、療育や支援を受けやすくするために設けられた施設です。また、発達障害の診断がなくても「受給者証」取得することで1割の自己負担で支援を受けることが可能です。受給者証は、最寄りの自治体の障害福祉課などに必要書類を添えて提出し、児童発達支援利用の必要が認められれば、市町村から発行してもらうことができます。

家庭でもできる子どもへのサポート

療育だけではなく、グレーゾーンの子どもには、家庭での接し方にも注意する必要があります。一般的な子育てでは良いこととされる我慢や頑張ることは、グレーゾーンの子どもにとっては逆効果になることもあるため、家庭では子どもが苦手なことはサポートし、得意なことを伸ばすような接し方をしてみましょう。子どもができないことは無理をさせず「個性」と捉えながら、子どもの意思を尊重し、環境を整えていくことが大切です。

おわりに

発達障害グレーゾーンの子どもに対する認知度や支援は、以前と比べると少しずつ増えてきています。ですが、子ども本人の努力だけでは改善できない部分も多いということを忘れず、適切な支援を受けながら、子どものサポートをしていくことを心がけることが重要です。

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