飯塚:これはさださんのネタになってるんだけど、「飯塚は番組で一緒に旅するとしたら、キレイな女性がいいと言った」と。そんなこと言ってないんだけど(苦笑)、結局、さださんの希望で、鶴瓶さんと一緒に谷汲村に旅に出ることになりました。
井上:最初の台本は、『素晴らしきニッポン』というタイトルでした。
飯塚:実際は、『さだ&鶴瓶のぶっつけ本番二人旅』というタイトルで1995年の夏に放送しました。最初から、ロケで完結させないで、スタジオでまとめる形にしたかったんです。
井上:2人で谷汲村に下見に行きましたね。役場にはきちんと話を通しましたが、雑誌記者だと嘘をついて極秘で取材をしました(笑)。NHKの番組が来るとばれてしまうと、普通の旅番組と変わらなくなってしまいますので、できるだけ内密にと。
飯塚:やってみて初めてわかったんですけど、さださんは極度の人見知り(笑)。前から高校生が歩いてきても、すーっと離れていく。逆に鶴瓶さんは人頼み。今でもそうですけど勘が働くのか、これぞ、という人を見つけ出す。人見知りと人頼みのコントラストが最高におかしくて、番組として成立したんです。
井上:さだ・鶴瓶コンビの特番は、結局3回でしたね。
飯塚:さださんは飽きっぽいんですよ(笑)。3回で精一杯。
井上:そういえばカメラもすぐ飽きますよね(笑)。
飯塚:さださんはカメラ好き、ガジェット好き、新しい物好き。iPadも誰よりも早かったし、アップルウオッチも「もうしてる!」と驚かされたけど、次に会った時にはしていない(笑)。早くから作曲にマックも使ったし、とにかく最新のデジタル機器に反応する。でもマスターするとすぐに飽きる。カメラもキヤノンの5D、7D、ソニーのミラーレス一眼……といつも新型を持っているけど、すぐにあげちゃう。
井上:iPhoneもいつも新型を持ってますもんね。でも使うのはなぜかガラケー(笑)。