ライフ

親は知っておきたい 不登校の子供にかけるOKワードとNGワード

知っておきたい、不登校の子供へのOKワード・NGワード(写真/アフロ)

 子供が学校に行きたくなさそうにしていたら、どのような態度をとればいいのだろうか。子供たちは、自ら「休みたい」といったり、休む理由を言ったりすることは少ない。不登校になると親は動揺して、どうにか原因を聞き出そうとするが──。

「“どうしたの? こういうこと?”などと畳みかけて問うと、子供は詰問されている気持ちになりますし、親の期待と違う答えをすると嫌われるのではないかという不安もあり、言葉が出なくなることがあります」

 こう話すのは、認定NPO法人育て上げネット・母親の会「結」統括の蟇田(ひきた)薫さん。子供と接する時は「焦らない・慌てない」ことを心がけてほしいと話す。

「“食欲がないし、あなたのことが心配なんだけど、何かあったの?”などと言って少し待ち、それでも答えなければ、“話したくなったら言ってね”と、回答をパスさせてあげるのも手です」(蟇田さん)

 では、声かけのOKワード、NGワードを見てみよう。

【NG】
「どうして学校に行きたくないの?」
【OK】
不登校の理由は明らかにしなくてもいい。自分でも理由がわからなかったり、表現できない子もいる。また、親の気持ちを読み、休ませてもらいやすいウソの理由を答えるケースもあるからだ。

【NG】
「学校に行くのがあなたの仕事でしょ」
【OK】
つらそうにしていたら、「休んでいいよ」「ちょっと休んで充電しようか」などと親から助け船を。子供は"今・この瞬間"に不安を感じているので、休みの提案が子供を安心させる。

【NG】
「休んでもいいけど勉強はしてね」
【OK】
子供も勉強をしなくてはいけないと思っている。しかし、エネルギーが不足しているためできないのだ。不登校中は、子供が楽しめることをすすめてあげよう。

【NG】
「家にいるなら、これくらいやってくれない?」
【OK】
家事を頼む場合、「将来役立つから一緒にやらない?」「してもらえると助かる」という言い方がおすすめ。子供に「忙しい母を助けた」という自信がつくと、自尊心も高められる。

※女性セブン2018年10月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン