国際情報

個人信用度を点数評価する中国、点数低い男はデートも不可

北京の路地を行く無人配送ロボット Imaginechina/AFLO

 新たな産業が次々と登場する中国では、モバイル決済サービスの利用者が急成長し、従来の銀行が“無用の長物”と化してしまった。AIによる審査だけで判断を下すため、融資を受けるまでの時間も日本とは比べ物にならない。大前研一氏が解説する。

 * * *
 中国の銀行がAI審査を採用できるのは、中国には個人情報に関する規制がないからだ。このため、データベースが使いたい放題なのである。それを活用しているのが、アリペイの信用プラットフォーム「芝麻(ゴマ)信用」だ。

「芝麻信用」は個人の信用度を取引履歴などを用いてポイントで評価するシステムで、「社会的地位・身分、年齢・学歴・職業」「支払い履行能力」「クレジット履歴」「交友関係」「消費行動の特徴」という五つの指標を組み合わせて計算している。最低は350点、最高は950点で、一般に700点以上だとかなり優良な消費者だとされる。600点以上になると、ビザ取得が簡単になったりホテルのデポジットが不要になったりするなどの様々な特典がある。

 今や中国の男性はこのポイントが高くないと、女性にデートしてもらえないという。最近まではマンションを所有しているかどうかで決まっていた男の価値が、「芝麻信用」のポイントで決まるようになったのである。

 このような新しい中国は「タブーなき実験国家」である。IT企業の急成長やフィンテック技術の進化に、北京政府の規制が追い付いていないというか、どこからどこまで規制すればよいかわからなくなって、とりあえず放任している。もちろん、共産党の思想・信条に抵触する可能性がある商売やマンガ、ゲームなどが突如として取り締まりを受ける可能性はあるだろうが、しばらくは深センなどの先端企業が自由に活動して成長を続けていくだろう。

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン