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2018.10.17 07:00  SAPIO

親日を巡る旅、ロシアを破った日本にフィンランド人は熱狂した

元老院広場のヘルシンキ大聖堂とロシア皇帝アレクサンドル二世の銅像

◆日本の大砲でソ連撃退

 ヘルシンキ市内、大統領官邸の向かいにある船着き場からフェリーで15分、世界遺産・スオメンリンナ島に着く。この島はフィンランドがまだスウェーデン領だった頃にヘルシンキを防衛する目的で築かれた要塞の島であった。その後ロシア軍が駐屯し、1917年のロシア革命を契機としたフィンランドの独立によって「スオメンリンナ」(フィンランドの城)と命名されて今に至っている。

 この島には、広島県・江田島の海軍兵学校(現・海上自衛隊第一術科学校)とよく似た「海軍兵学校」も置かれている。

 そして驚くべきことに、同島には「明治参拾壹年」「呉海軍造兵廠」と刻印された日本製の120mm砲が”武勲砲”として野外展示されているのだ。その説明書にはこう記されている。

《この大砲は後のソ連との「冬戦争」最中の1939年12月6日に162発を撃ってソ連軍の攻撃を撃退した。その後も活躍し、1940年2月19日の戦闘で砲身にクラックが入ったが、それでもなお照準器なしで撃ち続けて敵を粉砕した。射撃弾数は648発に達した》

 日本から送られた大砲が、ソ連軍を撃退しフィンランドを守ったのである。

 そんな歴史を見つめてきた島には、スウェーデン時代に築かれた「クスターンミエッカの城壁」がいまも原型をとどめている。

 眺めの良い高台から城砦を望めば、いまも海を睨み続けるロシア統治時代の大砲とフィンランド国旗はためくクスターンミエッカの城壁が美しい。まさしくこの島はフィンランドの近代史そのものであり、歴史の語り部なのである。

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