• TOP
  • 国際情報
  • 親日を巡る旅、ロシアを破った日本にフィンランド人は熱狂した

国際情報

2018.10.17 07:00  SAPIO

親日を巡る旅、ロシアを破った日本にフィンランド人は熱狂した

スオメンリンナ島に屋が展示されている日本製の120mm砲はソ連軍の侵攻を阻止した「武勲砲」だった

◆勲一等旭日桐花大綬賞

 フィンランドの近現代史は、宿敵ソ連(ロシア)との戦いの歴史でもあった。なかでも前述の「冬戦争」でのフィンランドの善戦ぶりは世界中を驚かせた。それはまるで、その35年前の日露戦争のごときであった。

 マンネルヘイム将軍は祖国を守りぬいた名将であり、まさに日本における大山巌元帥か東郷平八郎元帥といったところだろう。

 実はこのマンネルヘイム将軍、帝政ロシア時代にはロシア軍の師団長として日露戦争に従軍し、乃木希典将軍と戦ったというから驚きだ。ロシア側に立ってロシア軍敗北の様子を体験した貴重な経験が大いに役立ったのかもしれない。

 フィンランド人はいまもマンネルヘイム将軍を救国の英雄として尊敬し、ヘルシンキ市内にはかつて将軍が暮らした住居が博物館として残っており、多くの観光客が訪れる。博物館にはマンネルヘイム将軍に贈られた日本の勲一等旭日桐花大綬章も展示されており、日本とフィンランドのつながりを知ることができる。

 かつてある国際会議の懇親会で、外交を巡って私とオーストリア人が激論となったことがある。その時、ロシアという大国を隣国に持つ国の苦悩を訴え助太刀してくれたのがフィンランド人だった。後で彼はこう言うのだった。

「ロシアを挟んでフィンランドと日本は“お隣さん”だから、互いの安全保障のために手を結ばないとね」

 日露戦争での日本の勝利を絶賛し、日本から送られた兵器で祖国を守るために戦った親日国家フィンランド歴史を再評価し、もっとお近づきになりたい国である。

※SAPIO2018年9・10月号

コメント 0

SNSでNEWSポストセブンをフォロー

  • LINE:友だちに追加
  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする

関連記事

トピックス