「確かにそのたたずまいや、現代劇から時代劇まだでできるということも共通しています。また、一見、2人ともまっすぐな役柄が似合いそうですが、蒼井さんよりも黒木さんのほうが先に述べたとおりもっと業の深い意地悪な演技が向いている気がします。課題をあげれば、黒木さんは内に秘めた熱意はその演技から伝わってきますが、心の奥底にある人間の冷酷さの表現はやや物足りない、という印象があります。それができるようになれば、女優として本物。“蒼井優さんに似ている”なんて言われなくなるでしょう」
黒木は今後、映画では佐藤健の妻役の『億男』(10月19日公開)、野村周平とダブル主演の『ビブリア古書堂の事件手帖』(11月1日公開)、岡田准一主演のホラー『来る』(12月7日公開)、ドラマでは8月に亡くなった津川雅彦さんの最後の作品となる『疑惑』(テレビ朝日系)が2019年2月に放送予定だ。どんな演技を見せてくれるか、目が離せそうにない。