天皇皇后両陛下、そして、同じ気持ちを抱く皇族方はその日、憲政記念館に近づこうとしなかった。ところが、そこに招かれた要人警備リストの中に、あろうことか、小室さんの名前が刻まれていたというのだから、警備担当者だけでなく、宮内庁や皇室関係者にも、大きな衝撃が走ったことは想像に難くない。

◆安倍首相の式辞と国歌斉唱

 小室さんはなぜ、この式典に招かれたのか。まずは小室さんを支援する法律事務所の担当者に話を聞くと、式典出席や帰国について、「まったく知らないです。小室さんから連絡もない」と話す。事務所代表の奥野善彦弁護士も「知りません」と言う。

 23日、眞子さまが皇居に入られた直後、式典が始まった。国歌斉唱や安倍首相の式辞があり、時間にして30分ほどで終了した。会場の内外ではメディア関係者が小室さんの姿を探したが、ついに小室さんは現れなかった。

「小室さん自身は、その式典の意味合いを知らなかったのかもしれません。しかし、主催者側の関係者に彼を招き、出席を画策した人物がいることは間違いないでしょう。もしも、そんな人たちと小室さんに密接な関係があったとしたら…」(前出・皇室ジャーナリスト)

 皇族や皇族の親戚となれば、近づいて親しくなることによって、その立場を利用しようとする人も少なくないだろう。ましてや、“眞子さまの夫”となれば、“将来の天皇の義兄”でもある。小室さんの立場を、自分の有利なように使おうとする人もいるのではないか。今回の騒動は、そんな危うさを感じさせるものだった。

 置かれた立場についての明確な自覚と、自分を律する強い気持ち。それがなければ、皇族はもちろん、その家族も務まらないのだろう。

※女性セブン2018年11月8日号

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