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1トルコリラ=20円台で買いポジションを持つのは危険か

2018.11.08 20:00

 トルコリラ円相場は8月のトルコショックで底値をツケた後、1トルコリラ=20円台にまで上昇してきた。

 トルコリラ円相場は8月のトルコショックで底値をツケた後、1トルコリラ=20円台にまで上昇してきた。トルコショック時の1トルコリラ=15円台から約6円上昇しているため、今の水準でも「高くて買いポジションを持てない」と考えるFX(外国為替証拠金取引)トレーダーもいるかもしれない。はたして今のトルコリラ円相場の水準をどう見ればよいのか。FXのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。

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 今回はトルコリラ円相場についてお伝えします。

 テクニカル分析の観点からトルコリラ円相場についてポイントをお伝えするなら、原稿執筆時点において、週足レベルで移動平均線(トレンド系テクニカルツール)の短期線が中期線を上抜くゴールデンクロスになりかけている状態にある、ということです。

 少しずつ上昇相場の形が出来上がりつつある、ということですね。

 ただ、トルコリラ円相場で買いポジションを持っていれば、しっかりと金利が受け取れるので、私としては「あまり早急に上昇しなくても良い」という感覚です。ポジションをホールドし、定期預金をしている感覚で気長に待つようにしています。

 FXトレーダーの声を聞くと、「1トルコリラ=15円の安値から6円も上がってしまっているから怖くて買えない」という感覚の方も多くいるようです。「こんな高値で入るのは……」と躊躇されている方もいます。

 とはいえ私としては、たかだか6円上がった程度ですから、「まだまだ安い水準にある」という感覚です。

 ここから1トルコリラ円=10円の方向へ下落する可能性を懸念されている方もいるかもしれませんが、その可能性は極めて低いと想定しています。

 トルコリラ円などクロス円の通貨ペアは、ドル円相場に連動して動く傾向にあるので、ドル円相場が大幅下落しない限りは、トルコリラ円相場も大幅に下落する可能性は低いのではないでしょうか。

 また、トルコリラ円のチャートを見ると、1トルコリラ=31円あたりに窓が空いたままになっているのでいずれはその水準まで上昇すると思われます。

「ここから10円も上昇するのか?」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、私がこれまで20年間「窓」を研究してきた中で、埋められなかった窓は1つもありませんでした。窓埋めまで時間がかかるケースもありますが、基本的には全て埋められています。

 くわえて言うなら、トルコという国の財政に関する意識も変わってきたように感じられます。

 以前は「金利を上げるかどうか」ということくらいしか、目立つ話が出てきませんでしたが、最近では、トルコという国をどのように立て直すかアメリカのコンサルティング会社に助言を求めるなど、政府が立て直しを真剣に考えるようになった様子がうかがえます。その効果もいずれ出てくるのではないでしょうか。

 いずれにしても資金管理さえきちんとして、トルコリラ円の買いポジションを持つのであれば、いまはそれほど怖くない状況にある、と私は考えています。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。

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