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コラム

2018.11.11 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】利上げ継続期待のドル買い入りやすい展開

今週のドル円相場は底堅い展開か


 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が11月12日~11月19日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円は底堅い展開か。10月の米消費者物価指数(CPI)は2%台の上昇を維持するとみられており、インフレ鈍化の可能性は低いことから、利上げ継続期待のドル買いが入りやすい展開となりそうだ。ただ、1ドル=114円台は上値抵抗の水準とみられており、相応の材料が提供されない場合、ドルの大幅な上昇は期待できない。

 FRBは7-8日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り政策金利の据え置きを決めた。発表された声明では、引き続き利上げ継続に前向きな姿勢を示している。このため、目先発表される経済指標がFRBの見解に沿った内容だった場合、12月18-19日に開かれる次回会合での利上げを期待したドル買いを誘発しそうだ。

 14日発表の10月消費者物価指数(CPI)や15日発表の10月小売売上高と11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが有力な手掛かり材料として注目される。10月のCPIは2%台の上昇率を保っており、10月実績が市場予想を上回った場合は、金利先高観が浮上し、ドル買いが入る見通し。

 ただ、ドルは114円台の水準で何度も上昇を阻止されており、市場では上値抵抗の水準として意識されているようだ。トランプ大統領がドル高をけん制したレベルと近い水準であることから、積極的なドル買いは手控えられよう。一方、株式市場は落ち着きを取り戻しつつあるが、10月にみられた不安定な値動きが再開しないとも限らず、引き続き警戒は必要となりそうだ。

【米・10月消費者物価指数(CPI)】(14日発表予定)
 14日発表の10月CPIは前年比+2.5%と、前月の+2.3%を上回る見通し。コア指数は前年比+2.2%と予想される。インフレ率は2%台で推移しており、ただちに鈍化する可能性は低いと予想されていることから、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続方針を支援する材料となりそうだ。

【米・11月フィラデルフィア連銀景況調査】(15日発表予定)
 15日発表の米11月フィラデルフィア連銀製造業景況調査(景気動向指数)は20.9と、10月の22.2からはやや鈍化する見通し。ただ、高水準での推移が続き景気拡大基調の継続が確認されれば、株高を通じてドル買いに振れそうだ。

・11月12日-16日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)7-9月期国内総生産 14日(水)午前8時50分発表予定
・予想は、前期比年率-0.9%
 4-6月期に高い伸びとなった民間消費、設備投資は減少に転じたことが要因。天候不順、生鮮野菜、エネルギー価格の上昇による実質購買力の低下も成長率鈍化の間接的な要因とみられる。外需寄与度はマイナスになると予想される。なお、4-6月期実質GDP成長率は公的固定資本形成、外需の下方修正などから、下方修正される可能性がある。

○(欧)7-9月期ユーロ圏域内総生産改定値 14日(水)午後7時発表予定
・予想は前年同期比+1.7%
 参考となる速報値は前期比+0.2%、前年比では+1.7%にとどまった。域内景況感の改善は遅れており、成長率は4-6月期との比較で鈍化する可能性が高いと予想されていた。イタリア、ドイツの成長率鈍化などが要因。改定値については、速報値から上方修正される項目が少ないことから、速報値と同じ成長率にとどまる可能性が高いと予想される。

○(米)10月消費者物価コア指数 14日(水)午後10時30分発表予定
・予想は前年比+2.2%
 参考となる9月実績は前年比+2.2%で市場予想と一致した。家賃の伸びは鈍化しており、物価上昇率で突出している項目はなかった。10月については家賃上昇率の伸びは引き続き鈍化する可能性があるものの、上昇率が鈍化している項目は少ないことから、2%超のコアインフレ率となる可能性が高いとみられる。

○(米)10月小売売上高 15日(木)午後10時30分発表予定
・予想は、前月比+0.5%
 参考となる9月実績は前月比+0.1%にとどまった。ただ、コア売上高は前月比+0.5%で市場予想を上回った。9月はハリケーンによる被害の影響が大きかったとみられる。10月については9月に大きく落ち込んだ飲食店の売上高は反動増となる見込みだが、その他の項目では小幅な伸びにとどまる可能性があるため、市場予想は妥当な水準か。

○その他の主な経済指標の発表予定
・12日(月):(日)10月国内企業物価指数
・13日(火):(欧)ユーロ圏ZEW景気期待指数
・14日(水):(中)10月小売売上高、(中)10月鉱工業生産、(独)7-9月期国内総生産
・16日(金):(米)10月鉱工業生産

【予想レンジ】
・112円00銭-116円00銭

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